RED CROSS ADVICE?

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KITVから電話をもらった時、僕はワイキキで夕飯を食べてた。彼らは最近日本で報道されているニュースについて僕がどう考えているかインタビューしたかったんだ。何のニュースって?赤十字に寄付された何百万ドルのうち、日本へ届けられたのはわずか25%だそうだ。これには、複雑な気持ちになった。第一に、前にも書いたとおり僕は、CEOが年間600,000ドル以上も稼ぐような“チャリティー”企業を信用していない。寄付のために一生懸命集めたお金を人々へ公平に分けてるとは思えないし、寄付されるはずの場所に渡っていないと分かる。赤十字がたった25%の寄付金しか被災者に渡していないと知り、ここハワイにいるたくさんの人もショックを受けた。4カ月経つんだよ? 僕はインタビューでこの事は話さなかったけど、赤十字のシステムがどれだけねじれているか考えたら、だんだん腹が立ってきた。ボランティアは居なくなったし、支援も減り、世界中で日本に関するニュースはほとんどない。だけど放射能問題はいまだにおさまらず、仕事もなくなり、被災者の人たちは今も苦しんでいる。早くに復旧した地域もあれば、いつ作業が始まるか分からない地域もある。僕は、ずっと全ての物事にポジティブで居ようと思ってる。幸いにも、東北には強く前向きな人たちがいると知ってるし、そのおかげで僕は困難を打ち砕き続けることが出来るんだ。
僕からの赤十字へのアドバイス? デカい銀行口座からお金を引出し、僕らについて来て。どこでお金を使えばいいか教えてあげるよ。もし僕らに同じくらいの資金源があれば、今までに訪問した町は100倍良くなってるはずだ。被災地の家族が4カ月間も避難所にいる時に、銀行口座で利子を集める20億ドルものお金を寝かせてるのが理解出来ないよ。解約した方がましだ。ごめんね、ニュースで出来なかった分、気持ちを外に出す必要があったんだ。

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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