10月10日発売の「ザ・サーファーズ・ジャーナル 日本語版」。今回も盛り沢山の内容です。サーフィンというスポーツに隠された奥の美学をこのザ・サーファーズ・ジャーナルは丁寧に書き出し、そのクオリティは高く評価されております。秋の夜長にザ・サーファーズ・ジャーナルと共にサーフィンの神髄を楽しみませんか?
北アフリカのシークレットにおける鬼才デレック・ハインドのボトムターン(勿論フィンレス・ボードである)が表紙を飾る今号の内容は以下の通りです。
http://www.surfersjournal.jp
●何と言っても今号の白眉と呼んで間違いないのが、あのトム・カレンが自らの北アフリカへの旅を記録した*『アトラス山脈の隠された砂丘』*であろう。そのリアルな筆致からは、波乗りだけでなく、砂漠に生きる人々の生活が見事に浮かび上がる。
●1970年代、ジェリー・ロペス、ローリー・ラッセルと肩を並べ、パイプラインのピークに君臨していたひとりのカリフォルニアンマイク・アームストロング。76年にノースショアから忽然と姿を消した彼の半生を紹介する*『パイプラインの隠れたヒーロー』*。近影の撮影はアート・ブルーワーが担当している。
●60年代から語り継がれる西オーストラリアの幻のスポット”CACTUS”。この伝説のサーフスポットにまつわるさまざまなエピソードが紹介される*『最果ての砂漠』*には、ワイルドなオージー・スタイルのルーツを垣間見ることが出来る。
●サーフ・ジャーナリストのマット・ワーショーと、ドッグタウンのジェイ・アダムスは実は幼なじみだった。ふたりがサンタモニカ時代の幼少期の思い出を語り合う*『JUSTKIDS~子ども時代』*には、70年代カリフォルニアの子供たちの生活が垣間見られて新鮮だ。
●今まで紹介される機会の少なかったポルトガルの観光地マデイラ島の波は、*『Fashion Backward 開発の裏側』*で、そのクォリティを確認する事ができる。
●南カリフォルニアの喧噪と退廃を、その作風にPOPなタッチで塗り込んでいくアーティスト、ジム・エヴァンス。アート・コーナー*『未来の男』*では、そんな彼のスタイルと哲学に迫る。
●戦時中潜水工作員、戦後は有名レストラン”チャートハウス”のマネジャーだったサーファー、スコット・ティンレイの回想録は*『木の船』*で。
●今号のポートフォリオで紹介される写真家は、片眼の写真家ジェイソン・アイズル。彼が捉えたインドネシアのさまざまな表情が*『カメラ・アイ』*で紹介されている。
●そしてリエントリー・コーナーは、オーストラリアを代表するジャーナリスト、ジョン・ウィッツグがその駆け出し時代、異邦人として訪れたハワイでのさまざまな珍事を綴った*『1976年のノースショア日記』*。映画『バスティン・ダウン・ザ・ドア』の裏話の数々が、実に面白く語られている。