スレーターの6度目のマスターズ・タイトル獲得は、今シーズン6勝目。

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ケリー、9年ぶりのマスターズ優勝。なんかちょっと信じられない。もっと勝ているような気がするけど、彼が最後にパイプマスターズを勝ったのは1999年のことだ。セミリタイア前。パイプでのマンオンマンファイナルも8年ぶり。セミリタイア前の嫌になるほど強かったケリーが今シーズンは完全に復活したという感じだ。92年、94年、95年、96年、99年についで9年ぶり、6度目のパイプマスターズ。

途中からの土砂降りの雨にもかかわらず、ビーチぎっしりのギャラリーだった。
これで、ワールドタイトルを取ったケリーの今シーズンのベスト8の成績は、優勝6回、2位と9位、みたいな。そんなことってあるんだな。2位のビード・ダービッジを2052ポイント離してのぶっちぎり。これ、記録じゃないのかな? ポッツも昔ぶっちぎってるけど、2000点以上離れてたかな……オバサン、プチアルツで記憶あいまいだけど。
とにかくもうパイプでもひとりだけ違うパフォーマンス。ファイナルこそ波のコンディションが悪くなってポイントは伸びなかったものの、そこまでの6ー8フィートのパーフェクトなバックドア、パイプで17.77、19.40、19.00ですから。9点2本出さなくちゃケリーに勝てないし、9点2本でも勝てないって状況。しかも、板はナメとんのか、お前、ってぐらい短いし。6ー8フィートのパイプ、バックドアで5’11″ってさ、ナメてるでしょ、マジ。

鵠沼の膝腰じゃないんだから、お願い、頼む。だってみんな6から7フィートの板だよ、今日は。
でもね、ケリーとしては、テイクオフさえ早く出来れば、チューブ波には板は短いほうがいいって言うわけ。パンピングしてチューブの中で加速できるから。確かに、それだからこそ、彼だけが他の人よりスピードあったのかもしれないけどさ、あのコンディションで5’11″って……。
ファイナルのワードは昨シーズンのビード・ダービッジと同じで、優勝すればパイプマスターとトリプルクラウンのダブルタイトル。2005年 のデビュー以来2度目のファイナルだった。しかしワードがファイナルでケリーに敗れたため、トリプルクラウンのタイトルは、ハレイワ5位、サンセット5位、パイプ9位のパーコちゃんに。
帰り道でビラボンのウェブのレポーターを精力的にこなしていたジェイソン・シバタに会って話したんだけど、ケリーヤバイね、彼さえ望むならV10 はいつだって手に入るし、1ダース、V12だって簡単だよね、もうさ、そのぐらい違うでしょ、って話になった。

http://www.aspjapantour.com/2007/
ホント、そう思う。後は彼のモチベーションしだい。欲しいと望んでそれにむけて努力するなら、ワールドタイトルは確実に1ダース手に入る。もうね、そのぐらい違う。だって今までのサーフィンの歴史の中で、トライフィンの時代になってから5’11″で6ー8フィートって、ありえないから。大昔のツンツルテンのツインフィンの時代ならあったけど。