A Priceless Night

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僕はこれを2011年10月29日、午後11時25分に書いた。
年をとったのに、今月はこんなに何回もサープライズのバースデーパーティーを開いてもらって変な感じだよ。誰も何も知らない?どうなってるんだろう?昨夜Kiki’sに入ったとき、僕の友達、兄、姉、他の人たちがみんな同じテーブルに座ってるのが見えた。ハッピーバースデー?何だろう?僕の誕生日は1か月前だよ?でもね、今回はバレちゃったよ(笑 友達のホリイが昨夜は影の計画者だったけど、もし彼女のためじゃなければ、僕はこの日ここに居なかったはずなんだ。それに、今回参加してくれた人のことも考えた。良い時期も、悪い時期も、ホリイはいつも僕のそばにいてくれたんだよ。
それで、僕らは格闘技を観戦した。BJ Pennが負けたからがっかりしてた。ホリイは気泡シートで包まれた何かを取り出した。僕のためのもの?なんだろう?彼女がそれを開けたとき、ONE ステッカーが初めに目に入った。ああ…. 今はもう何も書けないよ。すごく気持ちが高ぶっているから。考えがまとまったら、ここに書くつもり。だけど何となく分かる?3月11日以来、僕の人生は変わった。もう戻れない所に変化したんだ。それ以来ずっと忙しくて、何が起きたか、ゆっくり落ち着いて考える時間が無かった。だけど今は色んな事が一気に僕の頭に思い浮かんでいる。僕が東北で見た事、一緒に遊んだ子供たち、全ての被災地、放射能、素晴らしいチーム、そして家族や友達のこと。僕は世界中で一番ラッキーな人間だと思うと同時に、愛する人を失った人たちのことを思うとすごく悲しくなる。本当にジェットコースターに乗ってるみたいな気分だ。ある時はハイになったり、ある時は落ち込んだりする。毎日を忙しく過ごし、なんとか自分の気持ちをごまかそうとして、悲しいことを思い出さないようにしてる。仕事をしながら東北で写した写真やビデオを見返すと、全てがよみがえるんだ。たくさんの人が東北について話そうと僕のところに来たよ。そして日本人がやって来て、“僕の国をケアしてくれて、ありがとう”と言ってくれる。僕は心が痛いよ。涙を流す事もできず、強がって、”ありがとうなんて言わないでください”としか言えないんだ。
今夜は色んな事を思い返すきっかけになったから、パソコンの前に座り、こうして心の中にあることを書いてみた。僕の家族と友達はみんなこんなに辛い1年にもずっと僕のそばに居てくれた。本当にみんなからのサポートに感謝しているよ。知らない人からの支援にも。
僕は自分が正しいと思うことをし続けようと誓う。全ての問題を解決することは出来ないけれど、もし僕らが誰かの人生を変えられば、それだけでも価値があると思ってる。僕らのミッションはずっと続くし、希望を失う事は決してないだろう。僕と、僕らのチームに支援してくれたみんな、どうもありがとう。この事は一生忘れないよ。
We Are One!
Goodnight.
今晩来てくれた友達のみんなへ。ずっと一緒に居られたらいいな。本当にみんなに会えないと寂しいよ。次に休みがとれたら朝日が出るまで語ろう。毎日を楽しんで。そして気をつけて帰ってね。oyasumi.

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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