Meet the Monks

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前に言ったようにルアンパバーンに行く事は僕の夢だった。寒い朝5時に起きて、通りを散歩するのはおかしな感じだった。そう、初めは僕しかいなくて、それから突然、修道士たちが次から次へと姿を現す。その後彼らは長い列を作り、道ばたで食べ物を乞うんだ。修道士たちが一斉に集まり、街の中でキレイな列を作りながら歩き回り、寺へ戻って行く。すごくうっとりするような光景だと思った。
ルアンパバーンは世界遺産があるというだけでなく、街自体が世界遺産なんだ。街全体が保護され、永遠に手つかずのままでいるだろう。唯一変化した事は、ここに来る観光客の数だけだ。僕はここが、世界の中で“Must See (見るべき)”都市のひとつになったことが理解できたよ。
やっと日本に戻って来たけど、すっごく疲れてる。バスに乗ったことで、心も身体も疲れ果てた。暑いし、ムシムシしてるし、ぎゅうぎゅうだし、長い間うるさいし、臭いし、かなり居心地が悪かった。長時間オシッコを我慢したくなかったから、わざと水をたくさん飲まないようにした。旅行するときはいつも3リットルくらい飲むけど、今回は何回かすすっただけだったんだ。到着してからは脱水症状だったし、めちゃくちゃ疲れていて、かなり弱ってたよ。ゲーターレードが必要なのに、見つからなかった。
この2週間は本当に長かった。色んな事がありすぎて、自分でもついていけないくらいだよ。ミッション5はすごく上手くいって、ハッピーなみんなの写真をたくさん写す事ができたよ。今はハワイに戻る準備をして、サーフィンの事を考えてる。波に飢えてるし、バレルにも飢えてるし、家族や友達との時間も必要なんだ。
ロングパンツと靴を脱いでサーフトランクスとビーチサンダルに履き替えれば、いつもの毎日に戻る。2週間も海に入らなかったから、どんなに海が僕の人生に必要なのかがよく分かったよ。海がなければ、今の僕はいなかったはずだ。ああ、もう帰らないと!
たくさん話したりポストしたい写真があるけど、時間は重要だよね。良くバランスがとれた人生は、僕が一生懸命手に入れようとしているもの。今はパソコンから離れる時間なんだ。
have a nice day!

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide