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ボートランプに着くと毎回、雲がどう動いているかを見てる。そうすれば風向きを計算できるんだ。その日はすっごく風が強くて、ダイブするには良くなかった。ダイアモンドヘッドから雨雲が近付いてきて3分以内にダウンタウンで雨が降るのが見えたら風が強いって分かるよね。もしレインボーがどうやって作られるか知っていれば、クレイジーなほど弧を描くレインボーがどこにできるか分かるはず。僕はこのレインボーができる前にカメラを構えて待ってたんだ。ボートの上から写真を写したかったからね。これを写した後、今日はいい一日になると思った!

ここにはイルカの群れがいて、よく遭遇するよ。彼らはボートの横をぴったり着いてくるから、いつも目を見てみようとしてる。彼らがこっちを見て何か言おうとしてるみたい。このイルカは近くに来て”Have a wonderful day” と言ってくれたよ。

一つの穴から2匹のウルアをスピアする秘訣はチームワークだ。1人が始めに潜り、いいショットをラインナップして撃てば穴にその1匹を残しておける。そうすればもう1匹は近くにいたままだ。外してしまうと他のウルアも逃げてしまうだろう。カイルが潜り、1匹スピアして穴に残してきた。5秒後、僕が潜り、もう1匹をスピアした。僕らは海面に上がってハイタッチした。みんなの分の刺身があるよ!こんなに上手くいった日はなかった。

魚の内臓も頭も捨てないから、家には生ごみ用ゴミ箱がいらないよ。魚は海でさばくのがいい。ウツボやカニ、他の魚たちやサメにお返しするんだ。食べる分だけを家に持ち帰り、残りは海へ返すよ。こうすることがベストな方法。
あと、チームワークについて書くね。ジェームズ・オオシロはチームワークを代表する人だ。もし彼がいなければ、僕らは海で迷子になったり、シャークアタックにあったり、一匹も魚を見つけられなかったりしたはず。ジェームズは僕らの“ボートマン”で、彼の視線はあらゆる所を見てる。魚をスピアして上がるとジェームズがすぐに来て、引き上げてくれるんだ。
この日一回目のダイブで7.5mくらい潜り、魚が近寄ってくるのを待ってた。その時ちょうどすぐ後ろから攻撃的なサメが泳いで来て、僕を脅して追い払おうとした。いつもはウェイトベルトに捕った魚をぶら下げてるけど、もしこの日もそうだったら、サメは僕のケツをかじっただろうね。ジェームズ、上から見ててくれてありがとう。カイル、チームワーク良くやってくれて感謝してる。次のダイブはモロカイ島かな?

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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