ノースショアで日本のボーイズに会えて嬉しいよ。バブルの時代(10ー15年前)を振り返れば、ノースショアには40人くらいの日本人プロサーファーがいたんだよ。最近の5年間くらいは不景気のせいで数が減っているみたい。2011/2012年のウィンターシーズンに来ている、ごく限られた何人かの日本人サーファーが夢を持ち続けて、叶えようとしているんだろうな。僕はそんな彼らやスポンサーのことを尊敬するよ。もし君が今みたいな時期に夢を叶えようとしてハワイに来ているライダーだったら、かなりリスペクトするよ!ロッキーポイントでのJPSAチャンピオンの田中樹。
大橋海人のことは彼がサーフィンを始める前から知っているよ。彼は昔からすっごくシャイな子で、今もそう。だけどこのスーパーシャイな子にサーフボードを与えれば、シャイなところなんて全然なくなるんだ。グレートな子だし、グレートなサーファーだし、グレートな子。そう、グレートな子って2回言っちゃうくらいってこと。
マー大野は日本を代表するベストなワールドクラスのサーファーになるべきだ。15年前に彼と一緒にタヒチにトリップしたけど、その時、そこにいた唯一の若者だった。彼のサーフィンのポテンシャルに気づいたし、瞳の中にインターナショナルのプロサーファーになろうというモチベーションを見た。彼にこんな事を言ったのを覚えてるよ。”戦いを学ぶなら空手か何かがいいよ。それから世界中にある波を求めて外に出て戦うんだ”ってね。その子は優しすぎて、戦うことが出来なかったんだ。今でさえもみんなが、”どうしてマー大野は世界トップ44に入ってないの?”って聞いてくる。だから僕は、”彼は優しすぎるからね”って答えてるよ。もし彼がコンペティターとして野獣みたいにたくさんの波を穫りにいけば、負ける事なんてないはずだ。今はもうマーが僕の言う事を聞かなくなって嬉しいよ。だって彼は世界を股にかける日本人サーファーの一人だからね。
何度もトリプルクラウンのチャンピオンになっているマイケル・ホーの娘であり、ワールドチャンピオンのデレック・ホーのいとこ、ヤングガンのメイソン・ホーを兄に持つココ・ホーはどんなサイズやコンディションにも負けない脅威の存在だ。こんな風にキッズたちが成長してこの国を代表してくれるのを見られて素晴らしいと思う。
Photos: Gordinho