70 years ago.

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今まで僕は、いろんな人と第二次世界大戦について深く熱く議論してきた。みんなが話をしたがらない題材だけど、意見を聞くのはいいことだと思ってる。正直に言うと、高校の歴史の教科書を読んだときは、怒りの気持ちを覚えた。ある国が他の国や罪の無い国民を攻撃したことが信じられなかった。その当時は自分自身のルーツなんて知らなかった。僕が日本人の血を引いていて、おじいちゃんや親戚は広島出身だったなんて全然知らなかった。おじいちゃんに戦争をどう思ったか質問したことを覚えてるよ。彼が教えてくれたのは、“戦争には勝利する人なんか一人もいない”ってことだった。おじいちゃんは僕から眼をそらしたけど、涙を浮かべているのを見逃さなかった。ハワイで幸せな生活を送る日本人みんなのことを考えていたんだと思う。ある朝、君の家の上空を戦闘機が飛んで来てパールハーバーに向かって行くのを見たら?ブーン、バン、ブーン!!!!! どんな行動をとる?戦争が始まって4年後、アメリカが生まれ故郷の広島に原爆を落としたら?酷いよね?
パールハーバーを訪問してその被害を直接目にし、それから広島へ行って被害をこの目で見たら、僕の意見はかなり変わった。今は、僕のおじいちゃんが言った“戦争には勝利する人はいない”って意味が理解できる。
今は、ハワイと日本には強い絆が生まれて良かったと思ってる。僕らはつながりを持てたし、みんな戦争が嫌いだし、みんな過去を水に流したようだ。戦争はクレイジーな題材だけど、毎年12月7日(パールハーバーが爆撃された日)や、8月6日(広島に原爆が投下された日)には、命を奪われた罪の無い人たちのことを考えるんだ。この事を考えるのは、一年のうち、この2日だけ。今日はそのうちの一日。決して忘れない!

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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