Paying your Dues!

154

世界中への旅は21年前から始まった。その当時は、大きなスーツケース、サーフボードを5枚とウェットスーツを入れた8フィートの棺みたいなボードバッグを持ってた。日本ではラッシュアワーも含めて、色んな電車に乗ったし、世界中の色んな飛行機にも乗った。プロサーファーとして、荷物を引きづり色んな場所へ行って自分たちでどうにかするのが僕らの仕事たったんだ。文句はいわなかったけど、大変なことだったよ。

今は、少ないボードで旅をしてる。なぜなら、ボードを持って行くのにチケットの3倍もする値段を払いたくないから。スマートに旅行したいなら、手持ちの50枚のボードの中からスペシャルトリップで最高の波に乗れるボードを選んだほうがいい。僕は5’6と5’8のマジックボードを選んだ。これならモルディブでどんな波にも乗れるって知ってたからね。ラッキーなことに、VIPグループと一緒に旅行して来たから、自分でスーツケースもサーフボードも運ばなくて良かったんだ。全てが簡単でスムーズ。

そしてVIP待遇されるとどんどん甘やかされていく。家までは長い旅だったけど、すごくイージーだった。ラウンジで乗り継ぎまでの時間を過ごし、飛行機の中ではベッドで眠り、時差ぼけになる暇もなかった。無料のシャンパンを断るのは辛かったけど、モルディブで充分飲んだからいいや。何本か映画を見て、一眠りした。そして聞いてよ!!! マレからハワイまでボードを運んだのがタダだったんだ!!! 前回、たしか100ドルは払ったと思う。ラッキー!

唯一残念だったのは、僕の荷物にキズがついたこと。行く時にはサーフボードのテールがクラッシュしてた!そして、帰り道では新しいスーツケースが開けられて、ロックが壊されてた!shit and shit!まだボードバッグは開けてないけど、ちょっと怖いな。スーツケースはどうしたらいいのか分からないし!!!! がっかり!でもこれ以上最悪のことなんかないと思う。

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide