M6 Coming Soon!

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冬がまた戻って来てる!寒いし、風は強いしヒドい雨だ。ハワイは先週よく洗い流されたのに、さらに続くみたい。こういう天気も好きだけど、観光で来た人は可哀想だよね。昨日はタエさんとボウルズでサーフィンしたけど、誰もいなかった。広い海に僕ら二人だけだった。だけど海に入るのはいつでも楽しい!keep on surfing.
さて、We Are One ミッション6の計画をする時がきた。マツと話して、日程を決めた。僕らは4月13日-16日まで東北に行く。状況が良くなっているのか、友達が元気にしているか、どんなものが必要なのかを見に、そして出来るだけたくさんの子どもたちに喜んでもらいに行く。3月11日から1年が経とうとしていて、色んな映像や特別番組を見たけれど、大きな進歩がある人もいれば、そうじゃない人もいる。行方不明の人が見つかった人もいれば、そうじゃない人もいる。ここハワイにいると、多くの人が忘れ去ってしまっているみたいに感じる。日本はどんな状況なんだと何度も質問されたけど、僕は“すごいよ”と答えたり、“全然ダメだ”と答えたりしてる。まさにその時の僕の気分なんだ。なぜなら、良いことが思い浮かんでくる時もあるけれど、今も家族の行方が分からない人のことを考えたり、いまだに終わらない放射能の問題について考えるときもあるから。でも、ほとんどは子どもたちのことを思ってる。まだ家族が見つからない子どもたちや、見つかっていない子どもたち、放射能のせいで外で遊ぶことが出来ない子どもたち、大事な友達を亡くしてしまった子どもたち、辛いことを体験して今も悪夢の中で生きている子どもたちのことを思ってる。
僕は大人だけど、今までの5回のミッションで見たことがまだトラウマになっている。みんなも色んなことを考えるかも知れないけど、何年間もそんなトラウマのある毎日を過ごすのを想像してみて。津波で被害を受けた200マイルの海岸線を運転した恐怖が、今もまだ自分の中にその時のまま残ってるんだ。そんな時に奮い立たせてくれるのは、僕らがみんなの助けになってると思うことなんだ。ミッション1に行く前は、すごく怖かった。今は、ミッション6に行くのが楽しみだ。物事をポジティブにもっていけるように頑張るつもり。ずっと強い気持ちでいようと思うし、サポートしていこうと思ってるし、ギブしに行こうと思ってる。そして、子どもたちを笑顔にしてあげようと思ってる。僕らは出来る限りずっと支援を続けていくよ。世界中の人が、日本が元どおりになったと思っていても、まだほんの始まりでしかないと思ってる。
BBCのドキュメンタリーを見て再び目が覚めた。リポーターはこの1時間のショーで5人の子どもたちにインタビューした。5人とも最悪の出来事を、何か良いことに切り替えているんだ。何千人もの子どもたちが、この世界をより良い方向に変えたいと思うようになれば、日本は今までよりも強い国として復活するだろう。そういう子どもたちの思いの種を植え、水をやり、成長を見守るのは僕たち大人の義務だと思う。僕は、自分の人生の多くをそんな子どもたちを支援することに捧げたい。そして強くなり、パワーやハート、笑顔が見られれば、すごく価値があることだと思ってる。子どもたちが強く、良くなるのを見るのは、今まで経験してきた何事にも代え難い。日本が元どおりになるのを見届けたいし、次の世代たちが引き継いでいくのを見るまで長生きしたいよ。そして、命がある限り、やるだけのことはやろうと思ってる。We Are One!
この動画をもう一度見て欲しい。もし子どもがいれば、座らせて、全部を見せてあげて欲しい。これを見れば、子どもたちのパワーを感じられるだろう。僕らがみんなこんな風にポジティブで、強くいられれば、この世界はもっと素晴らしい場所になるはず。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=D_AxnoNrr_8[/youtube]

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide