僕は1990年のハワイ・アマチュアチームの一員として日本と対戦した。チームに入るのも大変だったけど、トリップにいくための莫大なお金をやりくりするのが大変だった。同時に僕は大学生だったから、トリップに行く代金のほとんどをTシャツを売って資金集めをしていたんだ。ハードに仕事してた記憶があるし、僕のためにTシャツを買ってくれたみんなのことを今も覚えてる。ワールドコンテストで戦うのが夢だったから、逃すわけにはいかなかった。
TSSCコンテストで、黒川ヒナコ(2012年のジャパンワールドチームメンバー)が次のトリップに向けてお金を集めようと手作りのキーホルダーを売っていた。同じことをしてた22年前の自分がフラッシュバックしたよ。他のコンペティターたちには、全て支払ってくれるスポンサーや両親がいたけれど、僕には自分しかいなかったんだ。こんなに大きな野心を持った若い女の子に会えてすごく嬉しかった。
こんな風にしてビジネスマンやビジネスウーマンが誕生するんだ。夢を持ち、夢に向かってお金を集め、夢を達成する。僕はどうやって頑張るべきか分かってるから、こういう若い世代が頑張ってるのを見るとすごく嬉しくなるし、サポートしてあげたくなる。
黒川ヒナコと村上シュンは、パナマでのワールドコンテストに出場する日本代表。2人とも15歳で、出場資格を満たした10人のうちの2人だ。彼らは4月11日に出発するけど、2人をサポートするのにはまだ間に合う。彼らは日本のサーフィンの未来だよ!
色んなことを考えてたら、今年のコンテストは僕にとって色んな意味のあるものだった。サーフィンを始めたてから応援してきた2人のキッズ や、何年か前に初めてハワイでサーフィンに連れて行ってあげた野呂カイリやレイカ。そしてハワイ代表の3人の甥っ子たち。彼らがそれぞれ対戦して、最後まで競い合った。 ハワイも日本も応援してたし、どの子のこともすごく誇りに思うよ。勝っても負けても、僕にとってはみんなチャンピオン。22年前に僕の人生が変わったように、来週になれば、この子たちの人生も同じように変わるはずだ。キッズのみんな、今回はチャンスだよ。みんな頑張れ!