弟のデイビス・フクナガはいつも僕ら兄弟の中で一番賢いヤツだった。実際に、唯一ハイスクールでもトラブルを起こしたことのない一人だった。兄貴と僕は、完全に逆だったけど。彼はハワイ大学に入り、神戸にある甲南大学の交換留学生にもなった。卒業後は、日本語を流暢に話し、読み書きを学びながら、10年間、東京のキヤノンでサラリーマンとして働いていた。その後はモデルとして香港へ移り住み、サンフランシスコに戻ってエリート医薬品セールスとして働いてた。ハードワーカーだし、スマートだし、すごく優しい。彼はいつも家族からは子ども扱いだったけど、僕ら兄弟の10倍は稼ぐようになった。去年サンフランシスコの彼を訪ねたとき、仕事を辞め、世界を旅するのが夢だと話してくれた。その1か月後、夢は叶った。サウスアメリカや、中東を周り、自由に旅をしてる。昨日彼のことを思い出し、今どこにいるんだろうって思った。そしたらちょうど、昨夜、珍しくデイビスからメールが来た。そしてメールには、今どこにいて、何をしているか書いてあったんだ。これがその内容:
Greetings from Cambodia. 最近はプノンペンから1時間半くらいの場所にある小さなビレッジで、HIV/AIDSに感染した子どもたちのための児童養護施設でボランティアとして働いている。何週間かこの村に滞在し、仕事をしているけど、もう少しここにいたいと思ってる。ここでの経験は、人生を変えるものだ。僕はいつも経済的に支援団体をヘルプすることは出来たけれど、自分の時間を提供することが出来なかったから、そう信じたいんだ。ここには2歳から18歳までの248人がいて、一日に2回、抗レトロウイルス薬を投与されている。
弟のことが誇らしいって思うの分かるでしょ??? 彼は成長して、心の底から全てを与えている。世界の反対側でエイズとともに生きる子どもたちをヘルプしている彼を知り、僕は涙が出た。最前線にいるから、内側も外側も全てを知っている。弟は、お金の支援をお願いすることが嫌いだと分かっているけど、彼が信じている素晴らしい行いのためなら、手を差し伸べるはずだ。彼が言うとおり、寄付金は100%子どもたちの元へとどく。素晴らしい!弟を褒めるようなことを言ったことは今までなかったけど、今なら言える。
“Hey Davis, I’m freaking so proud of you! Good job!”
聞いたことのないどこかの団体に寄付を送るなんて、考えたことなかった。お金が届くべきところへ届かないと思っていたから。でも今回、弟を110%信頼しているし、必要としている子どもたちにダイレクトに届くと分かったから、寄付をしようと思う。
**デイビス・フクナガによるNEW HOPE FOR CAMBODIAN CHILDREN LOVE FUNDの詳しい情報はこちらをクリックしてください CLICK HERE TO CHECK OUT MORE INFORMATION ABOUT NEW HOPE FOR CAMBODIAN CHILDREN LOVE FUND ORGANIZED BY DAVIS FUKUNAGA.