Inside the Philippines Damage

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友達のスコットは、アメリカ人だけど、13年前からフィリピンがホームだ。彼は僕が日本に対して思う気持ちと同じようにフィリピンを思ってる。だから、台風被害の後すぐに、フィリピンの人たちを直接支援しに行った。彼は、13年の間で、サーフィンできる場所を探しに、どのリーフにも、どの島にも、どこの湾にも行ったことがあるから、地元の人たちよりもフィリピンを良く知ってる。だから、どこに支援が必要で、何を必要とされているかもちゃんと理解してた。彼が昨日送ってくれたメールをチェックして欲しい。
被害のことを聞くとすごく悲しいけど、友人がフィリピンに貢献していると聞いて、すごく嬉しかった。i’m so proud of you Scott! keep on going!
Hey Kirby,
昨日、ちょうど8トンの食料、医薬品、古着、建設資材などの物資が届いたところだ。ここは、台風の被害が神代だったNorthern Busungaのコミュニティーで、900世帯が暮らしている。台風から2週間が経っているけど、僕らは初めてこういう場所に救援活動をした。犠牲者はわずかだけど、80%の住居が破壊された地域もあり、人々は今でもトラウマを引きずっている。家の他には、小さなフィッシングボートや家畜、農場を失った人たちがいる。
ウィンドワードエリアの海水が海抜の低いエリアへ流れ込み、木々はマッチ棒のようになぎ倒された。植物や地面を覆う生物は強風のせいで砂まみれだ。
ストームから2週間が経つが、島の大部分の鮮やかなグリーンのジャングルは、今では荒れたダートになり、木々の切り株は南国の太陽に焼き付けられている。
10m以下のイーストとノースの浅い海のリーフはダメだった。複雑な生態系を育む、柔らかでデリケートな色とりどりのコーラルの枝は、水の中で干からびて死んでいるみたいだった。ほとんどのサンゴ礁がひっくり返り、がれきのように浅瀬に打ち上げられて、すでに藻がついている。
5日間ボートを運転し、支援物資を運び、日焼けもしてボロボロになってる。今朝は休みをとったけど、午後はMaricabanベイをチェックしに行く。スピードボートで行けば、簡単に見回りすることができる。
Northern Busuangaのリーフでフリーダイビングした2日前は、波は高く、潮は3mに上がり、風は200mphでガスティーだった。5m以下の海抜は完全に被害を受け、5m-15mのリーフは50%以上がダメージを負った。がれきは浅瀬に溜まり、色んな魚がサンゴ礁での住処を失っている。こんな場所ではジュゴンが生息しているのは見たことがない。Club Paradiseリゾートなどもゲストに人気だったハウスリーフを失った。
Visayasには緊急支援が来ていて、人々はやっと十分な食料や水を手に入れてる。Coronの汚職は酷いものだ。寄付されたものは人々には配られることなく貯め込まれている。政治のせいで、物資が倉庫に置き去りにされ、腐ってきている。3カ月前にはチェーンソー使用規制が解除され、今では金儲けのために大木が切り倒され、横たわっている。
台風でどれくらい生き残ったリーフがあるかチェックしてくるよ。他も同じじゃないかと恐れてるけれど。
-Scott

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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