太地町のドルフィン問題についてコメントやメールをくれたみんな、ありがとうございます。そして、駐日大使のキャロライン/ケネディが米国政府はイルカ漁に反対との声明を発表したことに、すごく残念で恥ずかしい気持ちになった。こういう影響力のある人が、立場を理解せずに他の国をジャッジするのを見るのは悲しい。もし、”the cove”みたいな映画だけを見ていたら、日本はヤバい国だと思うはずだ。どんなトピックでも、ある国に対してバイアスかかった映画を見れば、誰もが同じ気持ちになるはず。この映画は、漁師や和歌山の人たちにとってはかなり不公平だ。だから、僕はもうこの映画は絶対に見ない。和歌山では普通のことだし、何世紀にも渡って続くディープなカルチャーだ。何百年も続いて来ているライフスタイルを、誰が変えられる?
それより、こないだカンボジアのマーケットを歩き回っていたとき、食肉業者が犬をカットしていたのを見た。いや、クールとは思わなかった。同時に、僕は絶対に犬の保護論者にはならないと思った。これもカルチャーの一部だし、世界のどこかの人たちが何か言おうと、変わることはないだろう。僕らが住んでいる世の中はこういうものだ。どんな問題に対しても、賛成する人もいれば、反対の人もいる。
旅は色んなことを教えてくれる。特に、今回のようなスペシャルトリップはね。世の中には、みんなが同じ考えやビューを持つわけじゃない。みんな違う考えを持っていて、それでOKだ。でも、他の国々にルールを作るような国はない。もし僕が駐日大使だったら、日本人への意見は言わないはず。アメリカに対しての意見を言うなら、こうだ。”イルカ漁に反対する皆さんへ。子どもたちをSea Worldやアミューズメントパークに連れていかなければ、変えることができます。日本には日本のカルチャーがあり、アメリカも同じことです”. そして仕事を辞めて、アメリカを出るだろう。たぶん80%のアメリカ人に嫌われるだろうから。笑
それから、和歌山の人たちやカルチャーについて力説してくれた日本の安倍総理大臣に”great job”と言いたい。あなたの言葉は100%正しかった。
どうか、オープンマインドで生きて欲しい。もしそうじゃなければ、世界中を旅して、学んで欲しい。他の人について考えるだけじゃなく、自分についても考えて欲しい。誰かの文句をいう代わりに、彼らを理解するようにして欲しい。
そう出来れば、この世界は僕らにとって、もっと良い場所になるはずだから。