今回のトリップでハワイを出発する数日前にマッチに電話した。マッチとは22年以上の付き合いで、一緒に世界を旅して来た。外国のディープなところ、さらには日本のディープなところまで行ったりした。だから、マッチにディープジャパンを見に行きたいって言うと、最高にディープなところに連れて行ってくれるんだ。
ハワイを出発する前の日、マッチが四国にある”アブ”っていう小さな漁村でいろいろセットアップしたと電話をくれた。Abu? ググってみたけど、英語ではなんにも出てこなかった。GoogleマップでさえもAbuは見つけられなかった。
ここに来てすぐに、探し求めてた場所なんだと思った。後で分かったのは、何百回とアブを通りかかっていたけど、こんな人里離れた場所に続くメインロードを曲がったことはなかったんだ。セブンイレブンも、ガソリンスタンドも、スーパーマーケットもないし、何もない。みんな朝4時30分に起きて、夜は7時に寝る。完全な自給自足。
夜は真っ暗で、かなり静かだ。こここそ、ずっと来たかった場所だったんだ。
何度も何度も言うように、もしマッチがいなければ、こんなことは実現できなかった。yeah,この村に出くわさなかったら、海女さんとつながりもなかったし、もちろん、彼女たちのライフスタイルも見ることはなかった。
こちらの海女さんは70歳。スーパーヘルシーで、スーパー元気で、スーパーハッピーなシンプルライフを送ってる。起きて、ダイビングへ行って、魚を捕まえて、早く寝る。たった3カ月間がアワビのシーズンだから、今回、一年分を稼がなきゃいけない。すごく真剣に仕事をしていたから、彼女たちを見ていて、色々学んだよ。だから、学んだことを活かして、ぼくももっとシンプルな生活をしようと思ってる。アブを出発するとき、”ここは手つかずの場所で、たぶんこれからもずっとこのままだろうな”と考えてた。ここへのトラベラーたちへのアドバイスは、”アブをありのままにしておいてください”ということ。