海でかなりの時間を過ごしてるから、いろんな出来事に出会う。ビューティフルなものもあれば、そうじゃないのもある。
この時のシチュエーションはビューティフルじゃなかった。この女の子が海を見もせずに岩場へ来てたけど、まったく気にしてないってことは分かってた。
僕は水平線にセットが来るのを見つけられたけど、彼女には見えてなかったようだ。彼女はどうやって海に飛び込むか、下しか見ていなかった。
アウトに出ようとしたとき、セットが近づいてきた。左側を見て。女の子が海に飛び込んでるのが分かるでしょ。めちゃくちゃデンジャラス!!!
そのセットはオーバーヘッドだった。そして海に入ったその子は、いまだに海のほうを見てないようだった。彼女は波が来るのを全くわかってなかった。
これは、彼女がやっとヤバいことになると気づいたとき。これじゃ、遅すぎる。
幸い、サーファーはこの子の頭のうえを通り過ぎてはいかなかった。彼女はドルフィンスルーすらできなかったよ。
そして、この子の頭上に何トンもの水圧がかかった。
姿を消した。他のサーファーや僕がみてたからツイてたよ。実際、かなりの時間、波にまかれていたから。
パニック状態でやっと顔を出した。彼女はこのあとすぐに海から上がった。彼女にとっては瀕死の経験だったと思うよ。学んでくれるといいな。海に入らないってことや、自分の限界を学んでくれたらいいと思う。そして、二度とここでサーフィンしないってことがわかってくれたらいいな。この場所は、エキスパートオンリーだから…