Surfing Hawaii: Live or Die

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海でかなりの時間を過ごしてるから、いろんな出来事に出会う。ビューティフルなものもあれば、そうじゃないのもある。

この時のシチュエーションはビューティフルじゃなかった。この女の子が海を見もせずに岩場へ来てたけど、まったく気にしてないってことは分かってた。

僕は水平線にセットが来るのを見つけられたけど、彼女には見えてなかったようだ。彼女はどうやって海に飛び込むか、下しか見ていなかった。

アウトに出ようとしたとき、セットが近づいてきた。左側を見て。女の子が海に飛び込んでるのが分かるでしょ。めちゃくちゃデンジャラス!!!

そのセットはオーバーヘッドだった。そして海に入ったその子は、いまだに海のほうを見てないようだった。彼女は波が来るのを全くわかってなかった。

これは、彼女がやっとヤバいことになると気づいたとき。これじゃ、遅すぎる。

幸い、サーファーはこの子の頭のうえを通り過ぎてはいかなかった。彼女はドルフィンスルーすらできなかったよ。

そして、この子の頭上に何トンもの水圧がかかった。

姿を消した。他のサーファーや僕がみてたからツイてたよ。実際、かなりの時間、波にまかれていたから。

パニック状態でやっと顔を出した。彼女はこのあとすぐに海から上がった。彼女にとっては瀕死の経験だったと思うよ。学んでくれるといいな。海に入らないってことや、自分の限界を学んでくれたらいいと思う。そして、二度とここでサーフィンしないってことがわかってくれたらいいな。この場所は、エキスパートオンリーだから…

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide