Free Diving Hawaii: The Dive Flag

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 泳いだり、フリーダイビングをするときはいつもボートにダイブフラッグをたてる。このフラッグをたてたボートから他のボートが最低50フィートの距離をおくように法律で定められているんだ。それはフリーダイブやスキューバダイブして海面に上がったときにボートに轢かれないようにするため…   前回ワイキキでフリーダイブしたときもダイブフラッグをたて、ボートから50フィート以内の場所で潜っていた。海中でディナーを追いかけてたよ… どの魚がいいかなって考えながら2分間水中にいた。残念ながら僕の息が切れちゃったからディナーは待たなきゃいけなくなった。 海面に向かおうとしたら、なんかおかしいと思った。大きな黒い影が上にある。またデカいサメかも??? ちがう!いちばん最悪なやつだ!!!! バカなヤツが2つの室外エンジンを搭載したカタマランをフルスロットルで僕のすぐうえを走らせてた! モーターに身体をミンチにされないよう、40フィートのカタマランの下に潜っているしかなかった。この時ずっとGoProが動いていたとは知らず、家に帰ってからビデオをみたら、思ってた以上に近い場所にいた。 僕は海面に上がり、轢きそうになったボートへ怒鳴った。”what the fuck!!!  fuck you!!!  fuck you!!!!”  言葉づかいが悪くてすみません。でも、誰かの愚かな行動で死にそうになって、かなり腹が立ったんだ!もし陸にいたら、真っ先にスピアガンでそいつを撃ってたかもしれない。そいつは僕が無事か確認しようと止まることすらなかった!マジでムカつく!omg, あれは僕の人生が終わりそうなギリギリの出来事だった。死にかけてびっくりしたけど、ディナーにフォーカスすることにした。最後に潜り、この魚をショットしたらミスしてしまった。すごく残念だった。誰かが、いまは魚の命を奪うときではない、僕の命も同じだよ、と伝えているようだった。そう、人生はこんなアクシデントで終わってしまうんだ。恐ろしいことに、数年前にダイブ友達のひとりがこんな事故で亡くなったのを知ってる。僕を轢きそうになったのはどのボートか分かってるから、船長に会ったらブン殴って言ってやろう。”おまえは僕を殺しかけたんだ。殴られるだけで済んでラッキーだな!” まだちょっと怒りが収まってないみたい。あれが僕のドリームライフの最後の日になっていたかもしれないからね。そうだったら最悪だったよ….

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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