リョーコさんとナオミさんは姉妹だ。彼女たちが僕に新しいインスピレーションを与えてくれる。彼女たちが経験した事や、今経験している事は、普通の人間なら自分をダメにしてしまうほどだろう。
僕らはナオミさんの息子のミナミ君が通う学校を訪問した。幸いなことに、彼は津波が来た時、屋上に登る事が出来た。だけど、不幸にもそうではない子たちもいた。僕らは学校に入れてもらい、ミナミ君とみんなが凍える程寒い夜を過ごした屋上に行った。そこに着いた時、鳥肌が立った。写真は後で載せるよ。
今回のミッションで2つの事に気付いた。1つ目は、みんなが前よりも幸せそうで活発で、前に進んでいる事だ。今は笑っても大丈夫だし、何が起きたか尋ねても大丈夫。3ヶ月前にミッション1で来た時は、そんな事はあり得なかった。笑う人も居ない、笑顔もなく、ただ無言だった。
2つ目は、終わりにはまだ時間がかかるという事。片付けられて元通りになっている場所をいくつか見れて嬉しかった。でも、いまだに同じ状態の場所もあった。大きなガレキの山、いやな臭い、地震や津波の爪跡、そして目には見えない放射能の恐怖がなかなか消えないままだ。どうか忘れないで欲しい。