原発で爆発が起きた時、政府は20km圏内を計画的避難区域、30km圏内を緊急時避難準備区域とした。“そう呼ばれてる”避難区域に立ち入り、そこに住む人に会ってみて、僕はいくつか考えた事がある。こんな事、一体誰が決めたんだ?どんな気持ちで決めたんだ? どこが安全で、どこがそうじゃないかをどうしたらきっちり線引きが出来るんだ? 高レベルの放射線量の地域もあれば、同時にそうじゃない地域もある。ちょうど僕は、20km圏内に暮らし、町を離れる事を拒否した人の記事を読んだ。これが彼のコメント。僕もこれには全くの同感だ。
“放射性物質対策のシステム開発に、もっと投資しなければいけない。だが、避難区域などの全ては、見えない誰かが500円のコンパスで丸い円を描くように決められているみたいだ”
僕らは4回も20km圏内に近づいた事がある。南相馬市に入った時、カウンターは低レベルの放射性物質を検出していたけど、30km圏に着いたとたん、数値が上がり警報音が鳴り始めた。安心して暮らしていた家を追い出された人たちを思うと辛いし、6カ月もたつのに、避難区域外に住む人たちがいまだに放射性物質の中で呼吸しているのを思うと心が痛い。
専門家は、再び以前同様の安全なレベルになるには、何十年、さらには何世紀もかかると指摘している。そんなの本当にイライラする‼‼‼
もし、誰かが次の原発を建設しようとしたら、僕は最前線で反対するよ!