Fresh Teenager

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今年になって8本目のシャフトを曲げて以来、ビッグウルアGTをスピアするのを避けてた。朝、海の中を覗いたら深さ15mの穴の近くに80ポンド(38kg)くらいのデカいGTが泳いでるのが見えた。こっちを見たからガンを構え、ヤツがターンした所で撃とうとしたけど、シャフトが曲がったら、もう今日はダイブ出来なくなると思った。そいつはまた僕を見て向きを変え、海の底に泳いで行った。ラッキーな魚だったね。
水がだんだん汚くなってきて、大きめのクムやウフと他の魚を何匹か捕まえたら、帰る時間になった。あのGTが巣に戻ってるかどうか見てみようと思って、もう一度巣の上を泳いでみた。15mくらい潜り、岩礁の上に横たわり中に頭を突っ込んだら、中ぐらいの3匹のGTがクルクル泳いでるのが見えた。う〜〜ん。もし上手く撃てれば、このうちの1匹は捕まえられるって心の中で考えてた。頭を狙えば、魚と格闘してシャフトを曲げることはないと思った。小さめのリーフガンを持っていたから、シャフトが貫通しないのは分かってた。それで、構えて頭を狙って撃った。撃った後、魚はクネクネと泳いだので、死んだふりだと思ってた。そいつを掴んで海面に上がろうと思い、息を吹き返してバカみたいにバタバタし始めるのを待ってた。だけど、何も起きなかったんだ。僕はそれを持って上がり、ボートに投げ入れた。ただそれだけ。25kgのGTはクーラーボックスに入りきらなかったよ。笑

シャフトがどこに刺さったか見てよ?もし完璧に一撃したければ、これがそう。1cmでも右か左にズレれば、60ドルのシャフトは絶対に折れるしガンも失うかも知れない。それか糸が絡んでリーフにはまっちゃうかも。デカい魚を撃つことはチャレンジだ。前にスピアした100ポンド(45kg)以上の魚に比べれば、今回は簡単だったよ。
フリーダイビングは心身ともにクリアにしてくれるし、全てにおいて心構えが出来るようになる!フレッシュなティーンエイジャーの気分だよ!

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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