古市陽子 – yoko furuichi –

3714

スタイルが良くてロングヘアー、おまけに綺麗に日焼けした美人のジャパニーズで名前がヨーコ。日本で初めて開催されたプロロングボード女子初のチャンピオン 古市陽子プロはガールサーファーの象徴のようでありました。3人姉妹の末っ子。東京生まれで、大学4年の頃からサーフィンの楽しさを知り、今では海のすぐ近 くに暮らしサーフィン中心の生活を送っています。プロ初優勝は心の底からホッとすることができた。そういうチャンピオンの笑顔は輝いてました。

Q : 日本で最初のJPSAプロロング女子の試合でした。ここはひとつ歴史を刻んでやろうと、優勝を勝ち取っというところですね?
歴史を刻もうという意識はありませんでした。一戦目という意識はどこかにあったのかもしれませんが……。とにかくホッとした。というのが素直な気持ちです。でもスタートは最低でした。波がわからなかったので、無駄な動きばかりの試合運びになってしまいましたが、辛うじて2位通過することができました。次のセミファイナルはこの教訓を活かし、ひらいた波に乗ることだけを意識しました。けれどもなかなかその波を見つけることができず、中盤まで最下位。けれど焦ることもなく、なぜか落ち着いていました。最後の最後に綺麗なレフトの波が入ってきて、それが6ポイント。1位通過することができました。そして次の本番決勝では最初の一本目でいいテイクオフポジションを見つけることができたので、そこからのひらいた波だけ乗るようにしました。その波数はとても少なかったのですが、結果的にそこで波をしっかり待てたことが勝因に繋がったと思っています。
Q : 昨年にプロとなって、今年いよいよ始まったJPSAプロロング女子。その緒戦を優勝ですからグッドスタートです。
去年の6月にプロになった時、自分のやってきたことがカタチになったことが、とても嬉しかった。何よりも家族や友達が喜んでくれたことが一番嬉しかったです。そして今年初戦でいきなり優勝。本当によかった。いいスタートをきることができてとても嬉しいです。グランドチャンピオンは意識していなかったのですが、一戦一戦頑張って、そこに繋げてゆけたらいいです。

Q : 今年はいい年になりそうですね。OXBOWとインターナショナル契約が始まったのも今年からです。
去年7月にフランス、ビアリッツのロキシージャムの試合でOXBOWの方から声をかけていただいたんです。それで今年から正式契約となりました。3月はオーストラリアでOXBOWライダーとフォトシューティングを済ませてきたばかりです。今年からすべてが新しくなりそう。そんな気がしてます。それだけに自分のやるべきことをしっかりと丁寧にやってゆきたいと考えています。

Q : 2月にハワイに行って、3月はオーストラリア、そして7月にはフランスで3度目となるロキーシージャム出場。世界にお友達がたくさんいるんだろうし、それだけいい波も知っている。もちろんサーフィンもできるんですから楽しそうです。
極力色々な環境でサーフィンすること。というのが私にとって一番ですね。そしていろんな文化に触れて、人とふれあって、刺激があるから旅も好きです。とくにモルディブが好きですね。ボードの上だけの生活。サーフィンだけの生活。素晴らしい自然の中であんな生活ができるなんて、サーフィンしてきてよかったと感じさせてくれます。それからハワイ。空気が好き。穏やかな気候。海もきれい。時間の流れも好き。そして人も好き。みんな笑顔。

Q : 日本のプロチャンピオンとしてこれからの活躍を楽しみにしてます。どんなことをやっていきたいですか?
波に乗れるようになると、もっともっと波乗りが楽しくなるじゃないですか。女の子達がひとりで海に行けるように、一緒に海に行ってサーフィンする機会を作ってゆきたいと考えています。私自身については、いつでも楽しんでサーフィンしつづけたいと思います。

取材協力
インタビュー:大森修一
写真:カービー福永