よく見ると、僕がバックドアの波にパドルしているのが分かるはず。アリのようなドットは全部サーファー。パドルしながら、あちこちを這い回る人たちがみえる。バックドアではみんな、どの波にも乗りたがるからね。まさにそこは戦場のよう。僕はライトへ、カヘア・ハートはレフトへ。こうするのを”Splitting the Peak”と言う。サーファーの群の中には有名なプロの姿もあったよ。イズキール・ラウ、バロン・マミヤ、ミック・ファニング、ヤゴ・ドラ、リオ・ワイダ、イーライ・ハンネマン、ジョシュア・モニーツなどなど。彼らとのサーフィンは最高だった。
35年間ずっとバックドアでサーフィンしてきたけど、テイクオフポイントが全く同じっていうのはクレイジーだ。松の木を目印にして見慣れたリーフの真上で、ただ波を待つ。6’6のKerry Tokoroのボードに乗ったら、ソリッドだった。何度もドロップしたけど、ワイプアウトせずに成功した。
55歳になった今でもバックドアでチューブに入れるなんて、思ってもいなかった。僕は人生のボーナス時期を迎えているから、どんな経験も自分にとってのボーナスだよ。超ありがたいな。