この歳になっても、こんな掘れてる波に乗ってるとは思ってもいなかった。クレイジーなことに、このセッションの前は波をメイクするところを毎朝欠かさず思い描いていたんだ。けっこう久しぶりだったし、ボードは短すぎたけど、そんなことは言い訳にはならなかった。自信は青天井で緊張もまったくなし。まさに”乗るか、死ぬか”だ。生徒たちに教えているとおり、”頭を下げて力強くパドルする。これが人生最後の波だと思って”。そして僕はその通りのことをした。
バックドアは世界ベストバレルのひとつ。アウトでは競い合いが激しいから、本当にいい波に乗るには時間と忍耐力がいる。34年間このポイントでサーフィンしてきたおかげで、ベストウェーブがどこでブレイクするのか、はっきり分かるんだ。ビーチのヤシの木を目印にし、リーフの小さな穴のうえで波待ちして動かない。そしてパーフェクトウェーブが現れたら、頭を下げて強くパドルし、人生最後の波になるかもしれない波に乗るんだ…
で、サバイブしたらパドルで沖に戻り、同じことを繰り返すよ…