波が小さかったから、しばらくロングボートに乗ってた。タイミングやスタイルの練習になるんだ。正しいタイミングを身につけると、スタイルは後からついてきて、いろいろといい感じになる。こうするのは見かけよりもずっと大変だよ。
次の波ではショートボードに乗った。サーファーが1番難しいとしているのはタイミングを合わせること。でも、このサーファーは違う。彼女はいろんなサイズのボードを行ったり来たりして、きちんと波に乗る。これも見た目よりずっと難しいことだ。
こないだ開催していたMolokai to Oahuのためモロカイ島に向かうボートを見かけた。僕は伴奏船のキャプテンを2回勤めたけど、2回とも最強にラフなコンディションだった。今年その仕事につかなかったことには後悔してないよ。何歳になっても、海峡を往復すると身体がしばらく痛くなる。それほど荒れていて危険なんだ。誰にでもできることじゃないよ。
そしてストームが来て辺りは真っ暗になった。強風と雨が眼に突き刺さり、何も見えなくなる。これも誰にでもできることじゃない。2日間もこんな荒れた海にいず、僕はいまハワイの島に上陸していられるのがハッピーだよ。身体が”ありがとう”って言ってる。