Stranded Forever

19

ボートトリップへ行くには沢山の準備が必要なんだ。島との間の危険なチャンネルを渡る時、準備をしないといけない。でもどれだけ準備をしても海は自分自身の意思があるんだ。いつでも何か問題が起きる可能性があるから、準備をするだけではなく、流れに身を任せる準備をしなければならない。

幼い時からこの子達をダイビングへ連れて行っているんだ。今彼らは大きくなって、もっと沢山の海全体のことを知っているんだ。僕たちが行くどの旅でも、ボートのこと、安全、ハンティング、そしてお互いのことをみんなで学んでいるんだ。僕たちは最高にクールな会話をしている。

今僕は後部座席でリラックスして座れる。僕には信頼できる人がいるから大丈夫なんだ。僕は彼らに決断を任せて、僕は流れに身を任せる。

そして彼らの流れはいつもいい流れなんだ。僕たちが魚を見つけるだろうって確実にわかるよ。そして虹もね。

僕にとって、旅のハイライトは長い間ボートの周りを泳ぐこのイルカたちを見ていたことだった。彼らは午前中ずっと僕たちの周りを周り続けていたんだ。

泳いでいる彼らを見るのは最高にピースフルなことだよ。心が安らぐし、彼らと凄くコネクトしている気分になるんだ。

イルカの鳴き声を真似し始めると、彼らは僕を見に、戻って来るんだ。

それから彼らがゆっくりと通り過ぎて行くので、僕は彼らの目を見ると、彼らが嬉しそうにしているのがわかるんだ。それはまるで彼らが挨拶しに来ているようで、しかも僕たちのことを見守っているような感じもするんだ。凄く安全な感じなんだよね。

僕たちはボートの修理の仕方を理解しようとしている間、ここに立ち往生していたんだ。JoshuaとBenjiはその状況でも凄く落ち着いていたよ。僕たちみんなはしばらく留まる場所にはここは悪くないって同意していた。永遠に立ち往生になってもね。

(翻訳: タナカ チヨコ)

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide