Surf Addict: Ride or Die

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今まで37年間バックドアでサーフィンをし続けてきたが、状況は何も変わっていない。ビーチには、自分の位置を確認するココナッツツリーがある。セットが来るのを見つけて最初にするのは、自分がきちんとその木のライン上にいるかを確認することだ。そして波がビルドアップしてくるのを待ってからパドルする。バックドアはリーフブレイクだから、すべてのグッドウェーブは全く同じ場所でブレイクするんだ。あのココナッツツリーが切られてしまったら、僕はどうしたらいいか分からなくなるだろうな。Haha.

テイクオフ直後にチューブに入れることもあるし、ゆっくりとしたボトムターンでタイミングを合わせてチューブに入ることもある。いずれにせよ、バックドアではチューブに入る。

そしてチューブの中にいると時間が止まったように感じる。自分のいる世界がフリーズしたような感じ。海の空洞の響きが聞こえ、ただチューブから出ることしか考えられないだろう。メイクできれば栄光を感じられる。メイクできなければ命を失うかもしれないと思うだろう。こういうことに、いまだに中毒になっている理由は分からない。だけど、僕らのようなサーフ中毒者はこういう日々のために生きているんだ。1988年、最初にバックドアのチューブに入った時から、何も変わっていないんだ…

 

 

 

 

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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