Super Wet and Super Dry!

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1週間くらい前からビッグプロジェクトが進んでる。天気が良ければ3日で完了していたはず。だけど天気が悪かったから、僕らは天気予報やハワイに関する知識、カサを使ってうまく仕事を組み立てなきゃいけなかったんだ。笑
太陽が出れば、僕らを止めるものはない。ブログにポストしたいアメージングな写真が何枚かあるけど、そうするべきじゃないみたい。写真を見たらみんなは天気が全然悪くないって思っちゃうからね。ずっと雨でもハワイでは海も山も、全てが最高に美しいよ。スタイリストのティアレがこっそり写真を写してくれてたんだけど、ポストしても大丈夫か分かんないよ?だから誰にも言わないでください。笑  
でも、作品が完成して何カ月かのうちに日本中の本屋で見られるから、それまで待ってて!後で詳細を教えるよ。さて撮影に戻ろ!

去年3月11日からまだ一カ月足らずで僕らは色んな物資を持って東北へ向かった。水、食べ物、温かい衣類など。ビールなんか思ってもなかった。だけど、被災地を見た後に飲みに行ったりしてるうちに、ある事が思い浮かんだ。女性や子供たちは僕らが持って行った日用品に喜んでくれたけど、漁師さん達には何か物足りなかった。何ももらえないままだったんだ。彼らは洋服も必要ないし、キャンディや日用品も必要としていなかった。この人たちはタフ!彼らが必要だったのは、自分たちを元気づけたり、いい気分にさせてくれるもの、ほぼ毎日のように飲んでいたもの。ビール!だから、ミッション2の時には、バンには日用品と一緒に、漁師さん達用のビールを詰め込んだよ。
彼らが全てを失ったのは理解してた。わずかに残ったお金で最後に買おうとしていたのがお酒だっていう事も、1番近いマーケットまで2時間もかかるってことも分かってた。それで、別な村に立ち寄り男の人たちにビールを渡したら、みんな顔が輝いたよ!僕らは探していた笑顔を見つけたんだ。
だからミッション5を終えた今は、また漁師さん達にビールを持って行こうと思ってる。そしていつか、一生懸命仕事してるみんなと一緒に朝まで飲みたいよ。誰が何と言おうと気にしないけど、彼らは僕のヒーローなんだ。彼らは最悪な出来事を体験してきた。でも今は、一歩ずつ村の復興が進み、状況は良くなってきてるよ。僕は彼らから決して諦めないということを学んだ。NEVER!
** お断りしておきますが、このビールはみんなからの寄付でもらったり自分たちのお金で買ったものです。We Are Oneへの寄付金ではビールは購入していません。僕らは4月にまた東北へ行く予定なので、東北の友達にビールを渡したければ、お願いします。後で住所をポストします。mahalo.

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide