The Long Drive Home

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昨日の夜、サンディビーチの水中で誰かが発見され、意識不明だというニュースを聞いた。あぁ、ショアブレイクでボディサーフィンしたツーリストだろうと思った。こういうニュースはサンディビーチでは良く聞くんだ。
そして、今日の朝、そこにマキさん、戸田さん、タカミさんとサーフィンしに行った。ニュースの事はすっかり忘れて。
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今日ほどビューティフルなのはなかったな。晴れた空、ホワイトサンド、グッドサーフ。サーフィンして育ったビーチ、今でもお気に入りのビーチ。パーキングに入る時、友達に会えたのも嬉しかった。その後、高校時代のサーフフレンドが真面目な表情でやって来た。いつもの笑顔じゃなかった。“hey kirby, Dwayneのこと、聞いたか?” what? 何があったんだ? “昨日、サンディのすぐここで溺れて、今は病院にいる” what!!!! OMG! Dwayne Scharschは昔のサーフバディだ。共にコンテストで成長してきた。
Dwaynにはサンディがボウルズでサーフィンするたびに会ってた。実際、先週はサウススウェルがあったから毎日会ってて、昔どんなグッドな波をゲットしたか話してたんだ。おととい、ここでサーフィンした時、サーフボードが顔にヒットして気を失い、他のサーファーが彼のリーシュに気付いて引き上げるまで、水中にいたそうだ。彼は今、昏睡状態の危篤で病院にいる。ショックだ。悲しい。言葉が出ない。Dwayneはすごくグッドなヤツだし、彼のファミリーを気の毒に思う。
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昨日の波は2フィートしかなかったことを考えてた。僕はみんなには、スモールな日にたくさんの人がケガをするって伝え続けてる。今日は波が上がったけど、Dwayneのことを考えると本当はサーフィンしたくなかった。でも彼のために波をキャッチすべきだって言われたような気がした。そして、アウトに出た時、彼は絶対に僕にサーフィンして、サーフィンを続けて欲しいと思ってると実感した。僕らはみんな、君のために祈ってるよ。
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いつもサンディビーチから家に帰る時はハワイの美しさを考えてた。ここに住む自分がどれほど幸せかってことも。でも今日は、全然違うことを考えてた。それは、あの不慮の事故は他の誰かに起きてたかも知れないということ。僕だったかも知れない。不慮の事故は誰にでも起こりうる。もっと気をつけて生活しても避けられない。だから、ただ自分の人生をハッピーに、呼吸する度に感謝するべきなんだ。自分に近い人にこういう出来事が起きると、気づかされる。please enjoy your life.

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide