A Happy Story….

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おはよう。僕らの一日目は、南相馬市まで運転し、地震と津波で壊滅的な被害を受けた小さな村に入った。僕はあまりにそこが真っ平らだったので目を疑った。そこには街灯がいくつかしかなかったけど、それが物語っていた。僕らは車が通り過ぎる度に辺りを見回していた。このおばあさんとおじいさんが車を停めて降り、がれきを見回していた。彼らと話をしようと歩み寄ったら、彼らは、なぜここにいるのかを説明してくれた。彼らが立っている場所には自宅が建っていたが、今は何もなくなったそうだ。彼らは、高い放射線レベルが警戒されているにも関わらず、思い出のために、3週間後に戻って来たそうだ。

彼らが見つけたものを見て!何十年も前に写したウェディングの写真…

これはプライスレスなお宝。僕らは少しの間、話し、笑った。いつも思う事は、日本人は強いということだ。持ち物を全て失うことを想像してみて? これこそが、日本人のスピリットで、僕がこの素晴らしい国を愛している理由なんだ。
** この小さな村は、福島原子力発電所から20km圏内に位置する。僕らは、帽子、メガネ、手袋を含めて防護服を着るように言われた。でも、エイリアンみたいに見られたくなかったから、ありのままで行く事に決めた。素敵な2人に物資を置いて、助けが必要な他へ向かった。笑顔を見たり、笑いあえることがすごく良い気分だったけれど、ずっと僕の心に突き刺っているだろう。ケアする姿を示す事がここに来た理由だし、もし君たちがこんな経験をしたら、どの瞬間も貴重な時間だ。もし誰のためにもならなかったら、ここには居なかったはずだ。もう一度、みんなありがとう‼
昨日僕らは、酷い被害の石巻市に行った。そこは、僕に更なるショックを与えた。ダメージも大きく、死者も多かった。写真は明日載せるよ。まだ自分の気持ちをコントロールするのに精一杯なんだ…
今日は3日目で、いまだにシャワーするチャンスがないままだ。ハワイを出発してからずっと同じ服を着ている。たぶん、こんな生活をするのは生まれて初めてだけど、きっと他のみんなも一緒だろう。じゃあこれが最悪のはず。だから持ち物全てに感謝する。いま手にしているものが、明日には全て無くなってしまうこともありえるんだ…

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide