Government Red Tape

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good morning.  人生を変える1週間の出来事の後、東京に戻り、一体何が起きていたか思い返している。今のところ、ミッション1は完了している。僕は仲間たちにこの不安要素いっぱいのミッションを引き受けてくれてお疲れさまでしたと言いたい。それは僕らそれぞれにとっての、ウェークアップコールだと思う。僕らの生活は以前とは全く違うものになり、この経験が僕らをもっとより良くしてくれたと思う。 僕はもうすぐ始まるミッション2をどうするか見つけようとしている。もっとたくさんの物資を配りたいし、撤去作業もしたいし、僕らが訪れた場所の再建も支援したい。問題は、どこで始めるか? みんなの心にある疑問は“どこで支援する?”だ。すでに1か月以上がたっても津波がおそったその日と全く同じ状況に見える都市がほとんど? 被災地の人たちの目をみることすら、僕には本当に大変なことだ。そう、日本人は強い。でも、答えや、何か楽しみな事があればもっと強くなれる。もし何もなければ、これから何年後かの間に多くの人が仕事を失うだろう。多くの人がホームレスになり、もがき苦しむだろう。世界ではここで何が起きているかは何も分かっていない。そして君たちは自分の目を見れば、僕が何について話しているかが分かるはずだ。 昨日福島でハワイアンのEnson Inoueに会って、彼がしているのはクールだと思った。彼は車を物資でいっぱいにして、被災地の人をハッピーにするために避難所をまわった。彼も僕も同じことを思った。“一体どこが支援なんだ?”と。僕らは2人とも、“お役所仕事”に取り上げられた義捐金について考えている。そして僕らは手から手への支援について同じことを考えている。それはきっと、彼も僕も21年前にここにいて、同じことを感じたからだ。 つまり、日本は支援を必要としている。近隣で起きている一見普通に見えることでさえも、他の場所ではそうではないんだ… さて、何日かちょっと休憩して、思い返して、もう一度行動しよう。今は複雑な気持ちだけど、すぐに気持ちはまとまってくると思っている。  

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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