The Feeling: by Kenji Sahara

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 キミがサーファーなら、究極の夢はチューブに入ることだろう。カットバック、オフ・ザ・リップ、フローターでいい気持ちいいなら、チューブに入る気持ち良さはチビっちゃうほどだ。そして一度チューブに入れば、その先はずっと病みつきになるだろう。僕は12歳の時に初めてチューブに入り、サーファーとしてそれが全てになった。だから僕が教えてあげよう。
まずはパーフェクトウェーブを選ばなきゃいけない。これはバックドア。テイクオフがすごく重要だ。正しい場所に自分をポジショニングすれば、波のなかをグライドできる。
次に、フルコミットしなければいけない。チャンスをモノにしてバレルにプルインするか、まっすぐ進むか引き返すかだ。バレルはハイリスク、ハイリターンってこと忘れないで。だからコミットメントすることがすべて…チューブに入ったら、とにかく落ち着いて出口を見続けて。深ければ深いほど、出口は小さい。だから落ち着き、トンネルの出口にある光を探すんだ。 落ち着いていれば、もっと海のエネルギーを感じるだろう。穏やかな表情でライディングをエンジョイして。 そしてメイクしたときは、これ以上ないほどの気分だよ。バッドな日はグッドになるし、ネガティブなマインドはポジティブに、あのフィーリングは決して忘れることはないはず。そして、もっともっとチューブを求めるんだ。
僕の生徒の皆さん、これがゴールだよ。マインドをセットすれば、数人しか味わえない世界に入ることができるだろう。チューブに入れたら、僕が一杯おごるよ。これからの人生に一緒に乾杯しよう…
何年か前、ノースショアで撮影してくれた佐原健司に感謝したい。このときのフィーリングが蘇ってきて、今はめちゃくちゃいい気分だよ!cheers bro!

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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