How to be Prepared

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How to be Prepared: 旅の経験を通じて、僕はどんなことにも備えていなきゃいけないことを学んだ。今まで、最高の写真を撮影するためにプロサーファー軍団と競い合い、世界中を100回くらいサーフトリップしてきた。もし、いい写真が撮れたら世界中の雑誌に掲載されるだろう。それが僕の仕事だったし、100%真剣に取り組んでいた。ハワイを出発する前に、僕はあらゆる状況へ備えていた。どうやって? まず、デカいサーフバッグに5本のサーフボードを詰め込み、確実にどのサーフボードにもスポンサーのステッカーを貼り、ワックスされ、少なくとも1本にはリーシュを付けていた。そしてバックパックにはフィンとサーフトランクスを入れた。到着したら、サーフボードバッグのジッパーが上向きになっているか確認して、どこに行くにもサーフボードに簡単にアクセスできるようにしていた。
それで、フィリピンのように特別なボートトリップで、人ひとりいない波を探して島々を船で周った。ある島を一周したら、ビッグなレフトのポイントブレイクがラップしている場所を見つけた。みんなが波を見てエキサイトしていたけど、僕はバックパックを取りに部屋へ駆け込んだ。到着する前に、僕はバッグからボードを出してフィンを取り付け、まだボートが動いているうちに飛び降りたんだ。海に一番乗りで入り、今まで誰も乗ったことのない波をサーフすることは、僕の夢だったんだ。パドルアウトして、波やリーフを分析したら準備万端。ファーストウェーブにテイクオフして、トリップで一番のバレルをゲット。すべて独り占めだった。そして20分後、風がオンショアになっておしまい。ボートに戻り、まだ他のサーファーたちがボードにステッカーを貼ったり、ワックスを塗ってるところを見てた。もちろん僕は何も言わなかった。その時はかなり競争心旺盛だったから。そんなことを30年間したけど、今でも同じようにしてる。もしも貴重な機会があれば、最初の一人になるつもりだよ…
 

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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