守山倫明 – Michiaki Moriyama –

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守山 倫明(もりやま みちあき)

1958年生まれ。京都府京丹後市網野町出身。
サーファーやボディボーダーの視点から海辺の環境保護活動を行なっている団体「サーフライダー・ファウンデーション・ジャパン」代表。
八丁浜・琴引浜をホームポイントとするサーファー。高校時代、大阪から来たヒッピーのようなサーファーを見て感化され、その後サーフィンに没頭。父親の病 気をきっかけに家業の旅館業を継承。同時期大阪のショップライダー。1983年地元で『ソルジャーブルーサーフショップ』を開業。ポイ捨てごみ・漂着ご み・消波ブロックの投入・埋め立てによるホームポイントの破壊に感じ、サーファーによるビーチクリーンナップなどの啓蒙活動や埋め立て反対運動を起こす。 日本海側では初めてのJPSAクリーンビーチカップ網野・琴引浜での「はだしのコンサート」などを行う。また、1997年のロシア船ナホトカ号重油流出事 故にあたり「丹後ボランティアネット」を設立。
サーフライダー・ファウンデーション・ジャパン
http://www.surfrider.jp/

INTERVIEW

Q : サーフィンを始めたキッカケを教えてください。
もともと海が好きで、1970年代、車の中で寝泊まりをしているヒッピーのようなお兄さんたちが京都・八丁浜でサーフィンをしていました。そのお兄さん達のサーフカルチャーに影響を受け、初めてサーフボードを借りてサーフィンを始めました。その頃には、FREE RIDE やMENY CLASSIC MOMENT、BIG WEDNESDAY などのサーフムービーも世の中に浸透し始めたころでした。

Q : サーフライダーファウンデーションの発足の経緯を教えてください。
1983年 もともと『サーファーの立場から海浜環境を提案する』というテーマのもと、アメリカでサーフライダーファウンデーションは発足されていました。
アメリカの立ち上げメンバーが日本でもサーフライダーファウンデーションの立ち上げを考えていた時、鴨川のヨットハーバー設置計画を自らパドルアウトして抗議した大久保ともみさんという方に白羽の矢がたった。その後、大久保さんが代表のもと千葉・鴨川に事務所を置いてサーフライダーファウンデーションジャパンが日本で初めて発足しました。
僕は、1997年に日本海でロシア船のナホトカ号重油流出事故が起こったとき地元、八丁浜・琴引浜も重油で被害に遭いました。
その際、重油の回収作業に多くの人が気持ちがひとつになり、サーファーもボードを待たずに一心不乱に油の回収作業に取り組みました。親交のあったニック野崎もラジオ番組でPR をしてくれて、次の日には400人の人が集まってくれました。
それをキッカケにサーフライダーファウンデーションジャパンとも交流をもち、義援金やボランティアの組織作りなど多くの経験をさせてもらいました。その後、1998年理事になり、2004年からは大久保さんからバトンタッチされて代表をさせてもらっています。
Q :日本の海はどんな問題を抱えていますか?
多くの問題を抱えいます。
日本という国は周囲を海に囲まれ日本人に取って海は必要不可欠な存在だと思っています。日本では非常に災害が多く、その災害の後、国や地方自治体が復興するという形を取ってます。その復興工事などではビーチに必要のない工事などが最近増えています。そもそも公共工事というのは戦後の復興とともに内需を拡大したいという国の政策から始まっています。災害を防ぐという名の下に、そこに産業が生まれ、その政策の一環で海岸に多額の公共投資事業が始まりました。結局その事業の元に自然できれいな海岸が「ふと」気づくとコンクリートで覆われていたなんてことが日本各地で行われ問題となってきました。これはサーファーだけの問題ではなく、この島に住む日本人としてもう一度よく考えてもらいたい局面にきていると私は思います。税金の使い道もこのような事業に、はたして必要なのかと考えてもらいたい時期に来ていると思います。その象徴的なものがあります。茨城阿字ケ浦に4?5 km のロングビーチがあり、サーフスポットやキレイなビーチや海水浴場として有名なところがあります。そこの海岸で公共事業が行われましたが、現在では砂は浸食されて以前のビーチとは比べ物にならないくらい瀕死の状態となっています。この工事に関して地元住民はもとよりサーファーなどに工事内容、プランは知らされず工事が着工されました。そこに大きな問題があると思っています。そこに住む住民が自分たちの大切なビーチをしっかりと見守る必要があると考えています。無駄な税金を使わずに将来性のある海岸づくりをしていこうという提案をして行きたいと思っています。
Q : 全てのサーファーにしてもらいたい環境保護活動について教えてください。
環境保護活動のひとつとしてビーチクリーンがあります。
サーファーの最低限のマナーとしてポイ捨てをしないことそれが最低限のマナーではないでしょうか。
イベントとしてビーチクリーンを皆でやる事それもひとつ大事な事でしょう、しかしサーファーがビーチできづいたゴミなど1つ持ち帰るだけでビーチは常にクリーンな状態になります。その行動を10万人のサーファーが行った場合10万個のゴミを回収できる。その意識が大事だと思います。ビーチにゴミを放置した状態にすると鳥や魚、亀たちが食べてしまい生態系全体への悪影響も懸念されます。
もうひとつとサーファーができる環境活動しては「アンプラグ」もできると思います。サーフィンをしている時は、常に自宅の電化製品のコンセントを抜くことで「待機電力」をセーブすることもできると思います。もうひとつは緑をふやす活動も重要だと考えています。ビーチというのは海があって渚があり、そしてビーチ、防風林などがあり、そして街があるその形成があるからこそビーチがなりたっているからです。そのビーチ周辺の公共事業等で遊歩道を全てコンクリートにしたりすると海岸の浸食等の問題も懸念されます。そのためにもビーチに緑を増やし海岸を守る活動も重要だと思います。

Q : サーフライダーファウンデーション代表という立場で今までいろいろなご苦労をされているとおもいますが、最高な出来事と最低だった出来事を教えていただけますか。
最高だった事はいろいろなサーファーに出会えた事ですね。
サーファーは地域間のトラブルやローカル・ビジターの問題、海岸工事など、同じ悩みを持っている人が多く、その悩みを共有し、情報交換することでサーファー同士で解決できることが最高だと思います。代表になりいろいろなところに行くようになっていろんな人と出会えて、悩みや楽しみを共有できる事それが私にとって最高の出来事だと思っています。
最低の出来事…。結構ありますね (笑)
サーフライダーファウンデーションと聞くと環境保護団体という堅苦しいイメージがついてるんですよ。国に水質調査やいろいろ提言する時はデータ収集をしてしっかりとした提案をしますが、その活動があまり理解されていないことが多いので少し悲しいですね。事務局には励ましのメールなどもありますが、中には誹謗・中傷などを頂くこともあります。活動が理解されていない方々からのそのようなメールは非常に悲しくなる時もあります。サーファー同士意見をぶつけられることができれば良いのですが、一方的な意見などを頂くことが最低な出来事だと思う事もあります。

Q : 京都の丹後のよいところを教えてください。
生まれ育った所です。まず一言で言うと「日本の四季はここあり」ですね。
四季感がはっきりしているところ、それが丹後の魅力の一つですね。それと丹後にはいろいろな波が立つそれも魅力の一つです。丹後の魅力は自然がまだ多く残っており、山には多くの紅葉樹があります。山に紅葉樹が多いと治水が良く、よい水が海まで注ぐのがいい環境だと思います。
Q : 夢を教えてください。
ハワイで小料理屋やりたいですね。ワイキキあたりで…。
Q : 最後に今後の活動について
サーフライダーは来々年には新たなボードウォークディレクターを迎えようと思っています。我々のこのような非営利団体は同じ人間が長くやるといろいろ弊害もでてくると思いますので、次の世代へ繋げるため今後は人材育成ともっといろいろな人に関わってもらいたいとおもっています。サーフライダーファウンデーション・ジャパンとして海岸にまつわる提案というのを国・地方自治体に将来性のあるビジョンの中での海岸づくりをしっかり提案していこうと思っています。
守山 さんどうもありがとうございました。
丹後・網野の隠れ宿 守源
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