田中 宗豊 – munetoyo tanaka –

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ハードバレルのチャージにかけてはジャパニーズサーファーのなかでもひときわ目立つ存在の田中宗豊。3年前からはサーフボードファクトリーを立ち上げ、自分でシェイプしたサーフボードでノースショアのパワフルブレイクにチャレンジを繰り返す。プロサーファー、シェイパー、ファクトリーオーナー、そしてファミリーの父親として充実したサーフィンライフをクリエイトしている。

Q : ひさしぶりです。元気そうですね。ファミリーと一緒のサーフィンライフはどうですか?
結婚3年目に入りました。子供も1歳3ヶ月。元気に暮らさせてもらってます。ライフスタイルについては結婚だけではそれほど変化はなかったけど、子供が出来てからはだいぶ変わりましたね。時間の使い方が僕だけのためだけではないということ。奥さんを育児から解放してあげる時間を作ることを気にかけてます。奥さんはマラソン好きなランナーでボディボードもやるから、子供が出来る前は2人して海中心の暮らしだったんですけど、今は仕事の隙をついて海に行く僕に対して、奥さんは波と天気がいい日は海に出かけるみたいです。けど、さすがに回数は減ってますね。 最近は、僕は四国に立ち上げたファクトリーを軌道に乗せなあかん。奥さんはしっかりと子供のケアをしてくれてる。その2つを互いが必死でこなすのを頑張っている。そんな感じです。ドタバタ忙しくて大変だけど、自分の将来を考えたら、ここがスタートなんで自分の思うよ?うにやり切ろう。そう考えてます。実際、やってる最中だから気持ちは◎。燃えてます。
Q;サーフボードファクトリーの運営は大変でしょう?
最初は2年前に僕の実家がある大阪府阪南市に小さい2部屋の工場を作ったんです。僕は大阪生まれ。海から離れた生活が出来ないことは解っていたけど、とりあえず四国から阪南へ単身赴任でサーフボード作りを始めたんです。それが去年の夏に四国の家の近所にファクトリー向きのいい物件が見つかって四国に戻ることができた。新工場は、1つの行程にそれぞれ専用ルーム?が割り当てられるようにして、きっちりサーフボード造りが出来る?ように設計しました。着工から半年経ったこの3月ですべて完成。4月には専門の職人さんに入ってもらって、いよいよスタートを切る予定です。工場の名前はFUN SURF Factory。僕がシェイプしたボードにはMunetoyo Tanaka surfboarddesignというロゴが入り、?オリジナルをメインに造りだしていきます。
Q : ニューファクトリーから造り出されるオリジナルサーフボードにはさぞかし魂が込められているんでしょうね。お客さんも楽しみにしていることでしょう。さて、ノースショアについても話しを聞かせてください。今シーズンも狙いはバックドアですね。
こればっかりはやめられません(笑)。最近はバックドアよりもヒュージオフザウォール、サンセットがお気に入りです。初めてのハワイは20歳ですから今回で15年目です。ノースはリラックスしてサーフィンに没頭できるのがいい。朝起きて、波チェックしてから、ゆ?っくりサーフィンに行く。もちろん、波がゴーインオフしてるときは、ドタバタのフガフガ状態ですけどね(笑)。時間が流れるペースがいい。それから、波もパワフルだし、サーファーもパワフル。なにもかもノースショアはパワーにみなぎってます。そこで一緒になってサーフィンしていると、僕もあの人と同じようにやってたら、あんなふうにパワフルにサーフィンできる。そんな向上心が自然と溢れてくる。ノースショアには目指すサーフィンの先生みたいな、お手本になるサーファーがたくさんいる。そんな所なんです。

Q : ノースショアには自らシェイプしたニューシェイプを持ち込んでテストもするんですね?
もちろん。自分のボードを持ち込むのは3回目の冬です。初年度からいいボードが削れて、自分のシェイプがノースでも使えるということに自信を持てました。それに、ここに来るたびにトップサーファーが持っている一流シェイパーのサーフボードを見ることが出来るんで大いに刺激を受けます。チャンスがあって乗せてもらったりした時には、実際に自分がシェイプしたボードよりもはるかにいいボードだと本当にわからされます。だから、それを手本にさせてもらって自分のスキルに反映させてもらうんです。毎年ノースショアでサーフィンするということはシェイパーとしても意味がある大事なことだと考えてます。ここぐらいじゃないですか。ガンからショート、ロングやフィッシュ、キッズ、レディース、スタンドアップボードと、いろんなサーファーがいて、いろんなエクイップメントが見れるのは。
Q : 最後はミュージックです。サーフィンのノリと音楽のノリには共通点があるんでしょうね?
サーフィンと音楽は繋がっているところがたくさんある。例えばジャムセッション。その瞬間に自分を表現することはサーフィンも音楽も同じ。その波に乗れたのか。その音に乗れたのか。その流れの中にうまく同化できた瞬間、サーフィンもミュージック?も気持ちいいハイな瞬間にひたることが出来る。アフターセッションで仲間とのトークも最高に楽しい。そんなサーフィンに似ているところが好きなんです。

Q : これからますます充実したサーフィンライフがおくれそうですね。
サーフィン、ファミリー、ファクトリー、。忙しい中でノースショアに来れた。ノースショアにいられる。それもこれも周囲のサポートがあってこそやと。とても嬉しいし、感謝してます。これからも、自分にできることは全力で取り組んでいきたいと思います。さあ、今年もやりまっせぇ?!
取材協力
インタビュー:大森修一
写真:GO NAMINORI