かなり昔、戸倉さんがDove主催のFiji Explorationトリップに招待してくれた。ビッグなボートで2週間、かつてサーフされていなかったフィジーの波を探し求めにいった。旅の途中では、昔はリゾートにステイしているサーファー以外には閉鎖していたタバルアでサーフィンすることができた。実際、Fiji Surf Coを所有するナンバーワンのフィジーローカルサーファーと一緒だったおかげで、行く場所どこででもサーフィンすることができたんだ。僕と戸倉さんのあいだに座っている彼は、フィジーのサーフィンのファウンダーの一人で、名前はIan Ravouvou。美しい国を取り囲む、たくさんの島々を案内してくれた。僕ら日本人サーファーのグループが初めてこんな秘境の島々を探検できたことは、本当にラッキーだった。
マップにラベルを書いた。僕らはボートをタバルアから12時間ほどの距離にある美しいラグーンにアンカーした。その時、ヨーロッパ人の富豪たちがNagigiaという島を購入したばかりだった。リゾートは1週間前に完成したばかりで、ゲストはまだ誰もいなかった。だからラグーンで僕らのことを見かけた時、彼らは無料で出来たばかりのリゾートにステイさせてくれたんだ!僕らは一番最初のゲストとなり、島のオーナーたちは目の前にサーフブレイクがあることすら知らなかったようだ。最初に僕らがそこでサーフして”King Kong”と名付けた。今では何百万人ものサーファーたちがその名前を知っているよ。みんなでカヴァパーティーをしたり、ロブスターパーティーをしたり、一日中、一晩中パーティーしたよ。ビールが足りなくなったから、ビールを買うためだけに小型のプロペラ機をチャーターしたりもした。僕はディンギーでビールをピックアップしに行ったけど、プロペラ機が着陸したのは、すごく狭い未舗装の滑走路だったのを覚えてる。けっこうクレイジーだった。
この波は100フィートの深海から、水深5フィートのカミソリ級に鋭いリーフの上にやってくる。だからこそ、こんなに分厚くてパワフルなんだ。そして最寄りの病院はボートで8時間、ディンギーで未舗装の道路を2時間、そして小さくて安くてニワトリが乗ってる汚い飛行機で1時間のフライトの距離。ケガしないようにね!
この思い出深いトリップに招待してくれた戸倉さんに感謝したい。そして波やカルチャー、カヴァ、アロハをシェアしてくれたイアンもありがとう…