世界中の秘境サーフポイントへ旅をするときには、暗黙のルールがある。まず初めに、ローカルがいるなら何があっても彼らを優先すべきだ。ローカルが沖にいないときは順番に回す。どの国から来たのかは関係なく、交代で乗る。僕は今まで何度も言い合いをし、喧嘩もした。サーファーのなかには国籍や肌の色で、自分のほうが偉いと思っているヤツがいるからだ。経験を積んで上手いサーファーたちはルールを知っているから、普通は問題にはならない。しかし、どこへ行っても海は自分たちのものだと思うバカがいるんだ。これは、そんな例の一つ…
メンタワイ諸島のHT’sでの出来事。かなり空いていて、全員分の波がたくさんあった。
戸田さんが一番長く波待ちをしていたから、これが彼の波だった。最初はみんなグッドだった。
その後、面白いことが起きた。戸田さんが既に波に乗り始めているのに、2人が同じ波にパドルし始めたんだ。
白のラッシュガードを着ている男は、全く空気が読めていない。コンテストと勘違いしているのか、インサイドポジションで波に乗った。申し訳ないんだけど、これはコンテストじゃない。
ショルダーにいる男は、やっと気づいてプルバックした。戸田さんはもうダウンザラインを始めているのに、背後の男はそれでも波に乗ろうとしている。
僕が戸田さんの立場でも同じように乗り続けるだろう。
後ろの男はたぶん、戸田さんに波から降りろと叫んでいたはずだ。
でも戸田さんは完全にコミットし、後ろを振り返らなかった。
keep on going Toda-san!
SUPの後ろから波に乗ろうなんて絶対にしないだろう。最寄りの病院が12時間も離れた場所になるなら、なおさら。
経験の浅い人はいつでも母なる自然に打ちのめされてしまうはずだ。
そして強くて賢い人が勝者となる。good job Toda-san. never give in!!!