2004年のこと。フィリピン近海に台風が発達した。僕はそこへ飛び、ボートをチャーターしてミンダナオ島のほぼ無人のエリアを開拓した。アメリカ人へレベル3の渡航禁止令が出ていたから、ちょっとドキドキした。当時はミンダナオ島ではアブ・サヤフが活動していて、観光客が誘拐され、殺害されることがあったんだ。その日、僕らはかつて乗ったことのないような波を追い求めていた。夜にはパスポートをポケットに入れて、ベットの側にスノーケルマスクを置いて寝たんだ。物音が聞こえたらスノーケルを持って海に飛び込もうと覚悟していた。それがテロリストからサバイブする僕のやり方だった。でも最終的にはこんなパーフェクトウェーブに乗ったら、1000%リスクをとった甲斐があったと100%感じたんだ。僕のことを友達はクレイジーと言い、母親はバカだと言ったよ。
Mayukiが本来の居場所、海に戻った。そろそろ探検の時間だ。
ワイキキを通り抜けるとなんだか見慣れた光景が。
そう。ノーズライディングをする姪のケリア・モニーツ!