The Deepest Breath

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深い海に潜っていると、”シャローウォーター・ブラックアウト”を経験することになるかもしれない。救助して蘇生措置をしてくれるダイブバディがいないと溺れてしまう可能性があるから、とても危険だ。僕は友達が撮影している間、75フィートの深さを潜りブラックアウトしそうになった。彼女は僕のことをレスキューできなかったが、幸いにも自分で目覚めた。星が見えたり、夢の中に入り込んだして、目が覚めたら、吐き始めるまで自分がどこにいるか分からないんだ。それは死をごまかしたにすぎないということだ。ダイバーのみんなは結末を知っている。同時に、それが最も安らかに天国へ行く方法だということも知っているんだ。

そして、”The Deepest Breath”というドキュメンタリーを見たら、とても複雑な気持ちになった。僕にはフリーダイバーの友達がいる。無謀な友達もいれば、すごく安全な友達もいる。だけど、その2つが一緒になると、安全な人でも命を落とすときがある。観ていて悲しかったけど、すごく勉強にもなった。海は、いつ人の命を奪うか分からない。最近はそういう出来事がよく起きている。だから自分の人生を毎日思う存分エンジョイしよう。明日が2度と来ないかもしれないんだから…

 

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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