Absolute Ignorance in Hawaii

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昨日の午後、ボウルズに戻った。ちょうどその時、アザラシの赤ちゃんがビーチに上がっていて、観光客が写真を撮ろうと取り囲んでいた。僕はすぐに、彼らに後ろに下がって近づかないようにと伝えた。”向こうが近づいてきたんだから、僕が悪いわけじゃない”という人もいたし、”大丈夫。アザラシは人間に慣れてるから”、”ただのアザラシですよ”という人もいた。僕は、”ハワイにはルールがあり、アザラシに近づくことは違法です。だから離れて!”と言った。そしたら別な観光客が、みんな写真を撮りたいだけだから、そんなに神経質にならなくてもと文句を言い始めた。僕は腹が立った。で、”僕らのカルチャーをリスペクトできないなら自分の国へ帰りなさい!”と言った。言ってしまったことを撤回したいと思っていたら、ローカルのカップルが近づいてきて、そう伝えてくれてありがとうと言ってくれた。

20分後、僕らのすぐ近くまでその赤ちゃんアザラシが泳いできて、笑顔をみせて泳ぎ去った。僕はこころの中でこう言った。さっきは観光客が邪魔してごめんなさい。どうして観光客は君たちから50m距離を置かなければいけないということを分かってくれないのだろう?アザラシが絶滅危惧種で、州が保護しているんだよ?もし触ったら、5万ドルの罰金または5年間の収監だってこと、知ってるよね?

グチってすみません。先週はワイキキで、ある観光客がザトウクジラの赤ちゃんの背中に飛び乗ったそうだ。そんなことが起きたなんて、いまだに信じられない。僕が歳をとっているせいかもしれないけど、他国へ旅行して無礼なことをする観光客が嫌だ。

 

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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