Shark Country

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外洋でのダイビングを始めたころ、丸一日のなかでサメ1匹しか見かけなかったのはラッキーだったんだろう。いまは海に入る前にもサメたちを見かける。あちこちにいるんだ!


全員がお互いを確認できるから、経験のあるフリーダイバーがいるのは良いことだ。”シャローウォーターブラックアウト”だけでなく、アグレッシブなサメがキミの周りをウロつくことも確認できる。今の目標は魚をシュートして回収することだ。サメにやられる前に!It’s crazy!


ヨットクラブに戻ってきて、魚を洗いながらその日のストーリーを話した。一日の終わりのエンドレスストーリー。


この日はジョシュア・モニーツ・デイだったよ。彼は正しいときに正しい場所にいた。7年生の担任のタカハシ先生が、僕らがキャッチした魚たちをバックグラウンドチェックしてるなんて、すごくクールな写真だ。その後、昔からのサーファー友達キモ・ガスパーが甥っ子たちに知識と経験をシェアしてくれた。本当にプライスレスなモーメントだ。


この子は魚をハントしてキレイにして料理ができる。それに、海やほかの人たちへ大きな敬意を見せてくれるんだ。こんなに成長した彼を思うと涙が浮かぶよ。He’s a man!  OMG!  


あの頃はよく一緒にダイビングに行っていた。海のなかでは日に日に理解し合う時間を過ごした。ジョシュアもセスも、いまは僕の先生だよ。彼らの海の知識は素晴らしい。2人の少年は本物のウォーターマンになったんだ。また涙目になってきたから、これ以上はやめておこう。

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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