Backdoor: Ride or Die Final

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人生最高の波になっていたか、命を落としていたであろう、この波の最終章がコレだ。この直後、僕はリーフに叩きつけられ肋骨を強打し、足がリーフの割れ目に挟まれて骨折しそうになった。小さな怪我でサバイブした僕はツイていたとも言える。アドレナリンが最高潮だったせいで、家に帰るまでまったく痛みを感じなかった。ストークしていたけど、謙虚でもあった。心のあるところでは、歳を取りすぎたかなと思っていたけど、別な自分は”もう一本乗ろう!”と言っていた。そして次の日、僕はふたたびバックドアへ行き、次の日も、また海へ行った。暗闇のなか、このような波に乗るためにパドルする時のアドレナリンは中毒になるんだ。絶対にまた来ますよ!


もしあの波のチューブをメイクできていたら、どれほど気持ちよかっただろうといつも考えるだろう。その考えをなくすには、さらに良い波に乗るしかない。そうだ、もっと良い波を探し続けよう!

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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