僕がマテウスの年齢のとき、いま彼が所属しているのと同じリトルリーグでプレイし、まったく同じ野球場で試合をした。当時を振り返れば、いい思い出も悪夢のような出来事もあった。お祖父ちゃんが試合を観にきてくれたという良い思い出もあるが、僕らはコーチによって肉体的にも精神的にも虐げられていた辛い思い出もある。12歳のとき、コーチは僕らをバットで殴ったり、頭めがけてボールを投げつけたり、泣くまで怒鳴ったりしていた。当時、カメラがついていれば、彼は一生を刑務所で過ごすことになっていたはずだ。だけど、そうはならず、僕らはその後もずっとトラウマを抱えて生きなければいけなくなった。46年たった今でも、ハッキリとすべてを記憶している。ほかのチームメイトは平気だといいな。
これが虐待されていたころの年だ。僕は野球を楽みたい子どもだった。それが人生最大にストレスフルな時間となった。もし下手なプレイをしたり出遅れたりすれば、次の練習では頭にバットやボールが飛んできた。僕はコーチに怯えて誰にも話せなかったが、当時の出来事は昨日のことのように覚えている。虐待されるのが怖くなり、その後すぐに野球を辞めた。ボウルズのローカルサーファーでもあるチームメイトの1人とは、いつもこの話をする。僕らは2人とも、コーチがどうして刑務所送りにならなかったのかが理解できない。本当にクレイジーな時代だった…