Faces of Death

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昨日の朝は暗いうちにパドルアウトした。ファーストウェーブをキャッチして3回目のターンをしたあと、プルアウトした場所のすぐ近くに人影が見えた。その影は波間に消えた。なにか見てみたら、おばさんがロングボードにしがみついていた。しばらく波に巻かれていて、今にも死にそうな顔をして水面に出てきた。大丈夫か聞いたら、”いいえ、大丈夫じゃないです”と言った。僕は状況を理解した。
とりあえず彼女をサーフボードに乗せて、インパクトゾーンの外までプッシュした。まだショック状態だった。落ち着かせるために、どこから来たのか聞いてみたら、ニュージーランドだと答えた。どこでサーフボードをレンタルしたのか聞いたら、ホテルだと。どうして沖に出たのかと聞いたら、ビーチからは波は小さく見えたと言った。OMG. 全然小さくない。

彼女にサーフボードを貸したホテルは恥を知るべきだ。そして、ツーリストやビギナーの皆さんにも、ボウルズは優しい波じゃないと言いたい。波はパワフルでライフガードもいず、カレントも強い。ハワイでのバケーションで命を落としたくないなら来ないほうがいい。この女性は暗いなか実際にアウトに出たが、誰も見ていなかった。もし僕が彼女をボードでひきそうにならなければ、今ごろ彼女の居場所を知るひとはいただろうか。彼女をビーチに連れ戻してあげたが、彼女はこの経験を孫たちに聞かせることになるはずだ。

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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