ONE: Minami Soma Surfer in Hawaii

144

photo 5
昨日はかなりエモーショナルな一日だった。バンバさんが日本からのフライトを降りて、タクシーでワイキキまで直行してくれた。自己紹介してくれて、僕は会えたことを嬉しく思った。
バンバさんは、福島県南相馬市からやって来た。3年前に僕らWe Are Oneチームが初めて行ったのが、南相馬。”北和泉”というサーフスポットの目の前の、クールな村だ。そしてそこは、津波でかなりの被害を受けた。そして最悪なのは、放射能の警戒区域だってこと。今でも大気中や海に放射能物質を垂れ流している福島原発から、ほんの数キロしか離れていない。僕らのチームが行ったとき、バンバさんは僕らを探していた。そのときは出会うきっかけがなかったけど、いまは実現した。今日、彼に会ったとき、どこ出身で、何が起きていて、どれほど僕らのチームに感謝しているか話してくれた。一息ついて、バンバさんの眼をみたら、感情的になっているのが分かった。僕らは2人とも大人だけど、泣いたって悪い事なんかない。全然恥ずかしくなんかなかった。
ミッションの間はずっと涙をこらえていたけれど、今はもうムリだ。心が癒されているかどうかは分からないが、ヘルプしに行った人たちとつながっているのはグッドな気分だ。僕らはハグをして、バンバさんのストーリーをそこで一日中聞いていたかったけど、サーフィンしに海に行くべきだと思ったよ。なぜって?僕らはサーファーだから。
一緒にパーフェクトなボウルズにパドルアウトして、スーパーグッドウェーブを何本かキャッチした。今日は2時間しかバンバさんと過ごしていないけど、つながりを感じたよ。あと2日間一緒にサーフィンするから、話を聞いたり、おしゃべりしたり、笑ったり、ヒーリングしたりするのが楽しみだ。僕は、最初はすごく感情が揺さぶられていたけれど、最後はレインボーになるんだと思った。輝き始めた鮮やかな色が見えるように、まだ始まったばかり。
東北のみんなをサポートしているチームのみんながいて嬉しいし、誇りに思う。今日は僕にとって最高の一日だった。We Are One Forever!

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide