Beginner or Expert..

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ダイビングをスタートしたときは友達と僕しかいなかった。コツやアドバイスをくれるような年上の人は誰もいなかった。自分達でやり方を学ばざるを得なかったけど、そのおかげで、より学べたし、ちゃんと覚えることが出来たと思う。
最近のキッズはラッキーだよ。Skin Diver TVや雑誌、ビデオがあるし、知識ある人がたくさんいる。グッドでしょ?僕はそれはどうかなって思うけど…
例えば、ゲン。ゲンはダイビングを始めたばかり。僕はウルアを見つけるのに10年かかり、ワンショットするのに15年かかった。
キッズを目隠ししてもスピアできるようなウルアホールに連れて行った。正しい行動?いま考えれば、そうは思わない。イージー過ぎて、キッズにはいつもこうなんだとか、いつも僕がこんな場所に連れてってくれると思って欲しくなかった。僕はいろいろな理由があって、そのホールをしばらく放っておくことにしていた。魚でいっぱいにさせるためと、別なポイントでハントするため。もしみんなが魚全部を殺したら、魚は怖がって巣から逃げてしまう。4カ月間、ちょっと行き過ぎてた気がしてた。6匹のウルアを捕まえた。巣には20匹以上はいたけど、もう再び増えるのを待つときだと思った。たぶん、ここには、あと数年間は来ないだろう。またいつものように戻るといいな。
このホールは、かなりマジカルだから…キッズも僕が言ってることを理解してくれることを願う。みんながまたすぐにあの場所に連れてってくれるのを待ってるはずだから…
代わりに、彼らを別なウルアホールに連れて行くつもりだけど、状況は全然別ものだよ。このウルアの巣は62フィートの深さにある。
come on boys, step it up!
僕が言おうとしてることは、こういうビッグな魚をスピアすることは、ジョークなんかないってこと。
もしバッドなショットをすれば、ラインが腕や足に絡まり、魚と一緒に下に連れて行かれてパニックになり、命を落とすかもしれない。だから、僕がナイフを持ち歩いてるんだよ。

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide