おはよう。別の国を巻き込んでいる事については、いまだに信じられない。TVをつけたら、リビアへの爆撃のせいで、もう日本のニュースは放送されていなかった。日本はどう? イラクは? 世の中で何が起きてる? すごく悲しいよ。
パラオから戻って来てから、いない間に届いたメールをチェックする時間がやっとできたよ。世界中のみんな、ありがとう。地震や津波の情報、安否を気づかうメール。僕らは丘の上で、海を眺めて津波が来るのを待っていた。幸運な事にパラオには津波は来なかった。その時は、全員が家族の事を気にしていたと思う。旅は気分を上げるけれど、落ち込ませるときもある。痛ましい事件が起きたときは、その時にいたい場所は、家なんだ… もう一度、みんな本当にありがとう。
サーファーだったら、危険が伴う人生だ。ダイバーも危険。フォトグラファーとしても、危険な人生だ。僕にとってはトリプルの脅威。リスクを知ってるかって? Yes. 報酬は価値がある? Yes. 僕はいつも思うんだ。どんな仕事を選ぼうと、それが好きなら頑張るって…僕は、誰よりも仕事を愛している人を知ってる。Naoya Kimotoだ。日本のハードコアサーフシーンに貢献しているKinさんは毎日が危険だ。この写真は何ヶ月か前にバックドアで写したものだけど、ちょうどその何日か前に同じ場所でフォトグラファーが亡くなった。その場所は、ぼくを2回も救急病院送りにしたし、Kinさんも最近ケガをした。バックドアは、サーフボードにもサーファー、波もリーフにも容赦しない。泳いでそこに行き、インパクトゾーンで波待ちする事は、ハイリスクな仕事だし、誰もしたがらない。だから僕は、その場所でフォトグラファーに会うと、最高にリスペクトするんだ。危険だし、命に関わるものだけど、それが仕事。早く良くなってね、Kinさん…