Young Brave Watermen

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このブログをドラフトフォルダーに入れて、ポストするのをすっかり忘れていた。6年くらい前のことかな??? オアフ島のなかでも危険なある場所にジコさんと子供たちを泳ぎに連れていった。ここに連れてくる理由は、つねに落ち着いていることやサバイバルについて教えるため。そうするにはベストな場所なんだ…

到着したら、近くでティーンエイジャーの男の子たちが泳いでいて、その中の一人がパニックになり始めた。彼のパニクった視線や息を切らしているところは見たらわかるだろう。僕は子供たちには同じようにならないで欲しくなかったから、その様子を見てるようにと言った。幸いにもその子には助けてくれる友達がいたから大丈夫だった。ここは穏やかそうに見えるけど、実際は違うんだ…

で、僕が先に海に飛び込み、シュンスケ君に飛び込んでごらんと言った。まだ10歳だったけど、すごく勇敢な子。

バンザイしてジャンプ。

ここに大人を連れてきても、飛び込むのを嫌がる人もいる。ワイルドな海に飛び込むにはけっこう勇気がいる。

いったん着水したら、そこは未知の体験。波、風、カレント、荒々しさ。この子はたぶん一度も経験したことのないようなことだ。

シュンスケくんはちょっと緊張しているようだったけど、”hey,落ち着いていれば大丈夫だからね”と伝えた。

そして頭が水中に沈み始めちゃったから、”ヘイ,それは落ち着いてない!”と言ったんだ。haha. 彼は顔を出して笑い始めた。笑うことは、落ち着いているための秘訣だよ。

穏やかでいれば、くつろいでいられるだろう。もしくつろげなければ、パニックになり、パニックになれば溺れてしまう。ハワイではいつも起きていることだ。特にこの場所で。

で、大変なのは上に登ること。ジャンプするよりももっと勇気がいる。鋭い岩場に波が打ち寄せるなか、準備しなければいけない。

シュンスケくんは上まで登り切ったけど、足にハワイアンタトゥーを持ち帰ったよ。こういう傷は、キミのことを強くしてくれるだろう。少年はあっという間に大人の男になるだろう…

そしてすぐにユウヤくんが飛び込んだ。後ろをみたら、岩場に波が打ち寄せているのがわかるはず。ここから海に出るには、この方法しかない。

ナイスランディング。もう一人、少年から男になったよ。

ユウヤくんが飛び込んですぐに巨大な波がやってきて、岩でくだけた。僕らは一緒に待ち、落ち着いて、安全になってから岩場を登って戻った。この子たちはこの日のことをきっと忘れないと思う。こういう経験は、自分の命を守ることになるし、誰かの命を助けることになるかもしれないんだ…

素晴らしい経験のあとには、クールダウンしにワイオラシェイブアイスへ行ったよ。ジコさん、ボーイズたちが勇敢なウォーターマンになる方法を僕に教えさせてくれて、ありがとうございます…

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide