The Danger Zone

778

25年間、毎日欠かさずノースショアまで行ってた。バックドアがこんなふうにビッグでいい波になると、どんなことがあっても沖に出た。それがパッションだった。この写真では見えないけど、この波の後ろには50人くらいのハングリーでアグレッシブなサーファーたちがいる。そう、こんな波のためには無理やり自分をポジショニングし、ケンカしなければいけないこともあった。僕の思考は”いい人になってはダメ。引き下がらず、その時がきたらGO”。ベストウェーブをゲットしてできる限り最高の写真をゲットするのが僕の毎日の仕事だったんだ。今、その時のことを考えると、何年も自分の命をかなりの危険にさらしてきてたと思う。なぜなら、あの波は何人もの上手いサーファーたちの命を奪ったからだ。だから、ただの切り傷やアザ、ボードを折ったり、2回救急病院に入院しただけで済んだことに非常に感謝しているよ。ツイてた…

今の人生はまったく別物だ。もっと穏やかでもっとリラックスしていて、さらにシンプル。もうノースショアで波についてケンカしたくない。渋滞での運転も、競い合うことも、どうでもいい。こういうプレーンでシンプルなのが好きなんだ…

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
https://go-naminori.com/kirbyhawaiisurfingguide