Sushi for Breakfast

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いつもなら渋滞しているクタを車で走ってると、ちょっと不気味なんだ。パンデミック中のワイキキを走ってる時のことを思い出しちゃうよ。だから沢山の店はクローズしているし、沢山の会社も倒産しているし、沢山のショッピングモールが閑散としていて、ほとんど通りで歩いている人がいないんだ。でもワイキキみたいにいつか普通に戻るだろう。でも今のところ僕は今までで1番安いバリをエンジョイしているサーファーだよ。

この5つ星ホテルは手が届かないし、僕にとって夢だったんだ。でも夢は叶うんだよね。ここのゲストは僕だけのような感じだ。こちらの部屋は普通300ドルかかるけど、1泊60ドルしか払ってないんだ。自分専用のこの巨大なプールもあって、目の前にあるホワイトサンドビーチはひと気がない。次に僕がバリへ来る時は5つ星ホテルの値段は普通に戻ってるだろうから、2つ星の部屋へダウングレードするだろうね。だから今のうちこのステキな夢を楽しんでおいた方が良いね!

この人たちが僕を車からピックアップしてくれて、僕の部屋まで連れて行ってくれるんだ。だからこういうのがお金持ちの生活なのかな?いつもなら部屋まで歩いて行くだろうけど、このホテルは凄く凄くビッグだから、歩くと15分かかっちゃうよ。

ここにゲストはいないから朝ご飯のビュッフェは休止しているんだ。かわりにメニューにないどんな物でもオーダーできるんだ。制限がないから本当に300ドル分の朝ご飯を食べてるよ!こちらはフレンチトーストだ。

そして寿司を3皿くらい食べるんだ。部屋代よりも朝ご飯代の方がかかってるんじゃないと思うくらい、信じられないほど食べてるよ。何よりも要望に応えるために至る所で歩いているスタッフがいるんだ。旅行するなんてらクレイジーな時だけど、時にはクレイジーな時間はあった方が良いんだ。僕は夏までにバリは通常価格に戻って、何百万人もの観光客も戻って来ると思うよ。ここは最高だよ!

(翻訳:タナカ チヨコ)

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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