Accident Waiting to Happen

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ビーチにいるこちらの中国人観光客を見かけた。恐らく彼はサーフボードを運んでいる様子から初めてだとわかったよ。それに彼が身につけていたものからもね。

だから彼がパドルアウトした時に僕は彼について行って、近くで見ていたんだ。いつ事故が起こってもおかしくないっていうことがわかった。彼はどうにかボードをパドルしていたけど彼の奥さんがパドルアウトしている彼の写真を撮って見ていたから戻ることができなかったんだ。幸いにもオフショアの強い風が吹いたんだ。そういうわけで彼はラインナップまでたどり着いたんだ。

その時彼はアウトサイドにいて、波がどれくらいビッグなのか分からなかったんだ。彼は息切れして、息が荒くなり、水の上に頭を出すのがやっとだったんだ。

それから波がぶつかって、彼が倒れるのが見えた。彼はパニック状態で、溺死することから守る唯一のものはライフジャケットだけだった。

彼が苦しんでいるのを十分見たから、僕は彼に「大丈夫?」って声をかけたんだ。彼は切れたように僕を見て、「大丈夫!」って言ったんだ。omg, 彼のプライドは海よりも偉大なんだってわかったよ。パドルインしようとしている彼を見ていると、カレントのせいで彼を逆方向へ流れてしまったんだ。その時ナイスなローカルサーファーがパドルアウトして、彼をビーチへ戻す手助けをしたんだ。ワイキキでは沢山のライフガードがいるから、こういうことは避けれる。でもボウルズではサーファーたちがライフガードなんだ。それにあの日はアウトに彼はいるべきではなかったんだ。最近ボウルズで沢山のダイブサーフレンタルボードを見かける。ボウルズのような場所で観光客に簡単にボードを貸して、サーフィン体験をさせるような会社に対して残念な思いだよ。いつか観光客の1人がビーチに戻って来れなくなるだろうね。いつ事故が起きてもおかしくないよ。

(翻訳: タナカ チヨコ)

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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